25周年の丸亀製麺がこだわる消費者インサイト 接客の「ぬくもり」を重視

周年を祝う新ロゴと新プロジェクトも展開

今年4月に創業25周年を迎えた讃岐うどん専門店 「丸亀製麺」は、「25周年丸亀ニコニコプロジェクト」を同月から開始した。プロジェクトでは、抽選で25組が参加できる体験型イベントの募集を開始 。昨年好評だった、各都道府県の特色を生かした47種類のご当地うどん「わがまち釜揚げうどん47」を、毎月1日の釜揚げうどんの日限定で再販する。

同社は外食において理解すべき重要な消費者インサイトとして、「人のぬくもり・手づくり、できたての食体験」と「驚きたい・ワクワクしたい」の二つを挙げている。物価高騰や省人化のトレンド が強まる中でも、従業員が直接顧客に対応する「人のぬくもり」を大切にし、セントラルキッチンを持たずに、すべての店で粉からつくり打ち立てのうどんを提供する 営業スタイルを維持していく方針だ。

写真 人物 個人 丸亀製麺 マーケティング本部 ブランド戦略部 部長の宮林里美氏

丸亀製麺 マーケティング本部 ブランド戦略部 部長の宮林里美氏

丸亀製麺は、2000年に兵庫県加古川市で1号店をオープン。以降、国内外で店舗数を拡大し、2018年には全世界で1000店舗を達成した。2019年からはブランディングを強化し、すべての店舗で粉からうどんをつくる本格的なうどんのおいしさを訴求。季節ごとの需要に応じた季節商品の販売も好調。新たな体験価値の創出を目指した取り組みとして、うどんから生まれたスイーツ 「丸亀うどーなつ」も人気を集めており、女性や若年層の来店も増加傾向にある。

2024年10~12月は売上・利益ともに過去最高の実績を記録。さまざまなブランド調査においても上位に名を連ねるなど、好調な推移を見せている。

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