450人が参加 国内外のOOH専門家が議論
オリコムは2月20日、国際的なOOH(Out of Home)広告の業界団体であるWOO(World Out of Home Organization)と共催し、国際OOHカンファレンス「OOH Tokyo Conference 2025 In Association with WOO 」を都内で開催した。
国内外のOOH専門家が一堂に会し、最新の業界動向や技術革新について情報交換を行う、WOOによるカンファレンスの日本開催は初めて 。イベントには450人以上が参加し、OOH広告の未来を見据えた議論が展開された。
WOO(World Out of Home Organization)のトム・ゴダード会長
セッションでは、「OOHメジャメント」「プログラマティックOOH」「クリエイティブ戦略」「グローバル市場の潮流」など、幅広いテーマを網羅している。
中でも特に注目を集めたのは、OOH広告の「メジャメント(メディア価値を測る共通指標)」に関するセッションである。アンケート結果では、参加者が選ぶ人気セッションの上位3つすべてがメジャメント関連となり、OOHが“データドリブンメディア”として進化していく上で、効果の可視化がいかに重要なテーマであるかが明らかになった。
来場者の構成を見ると、業種別では広告会社(33%)、OOHメディア事業社(25%)を中心に、広告主(11%)、メディア関連企業(19%)など多様なプレイヤーが参加。職種・階層別では営業、メディアプランナー、経営層といった実務担当から意思決定層までが集った。また、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に、19カ国からの参加者も来日し、日本のOOH市場に対する国際的な注目度の高さがうかがえた。
総合満足度では、「大変満足」「満足」を合わせた肯定評価が94%に達し、「多くの知見が得られた」「業界を横断した貴重な交流ができた」といった声が多く寄せられた。
OOHのCO2排出量算定に関するドイツの事例を紹介するプログラムに続き、日本の取り組みを紹介するオリコムの水科宗作氏(GXビジネス開発局 局長)
日本のOOHの可能性を国際水準へ引き上げる契機に
リテールやモビリティ、デジタル技術と融合しながら、消費者の動線や購買行動を捉える、高度かつ戦略的なメディアへと進化を遂げている。日本のOOH市場規模は世界第3位を誇り、グローバル市場においてもその存在感は年々増している。
本カンファレンスは、世界の先進事例やトレンドを国内に紹介し、日本のOOHの可能性を国際水準へ引き上げる契機となった。
オリコムも2つのセッションに登壇した。「グローバル視点で探る日本のレールメディア」および「Sustainability in OOH」では、データ活用や環境配慮といった、現代OOHの本質的課題に切り込み、日本の立ち位置と今後の展望を提示。OOH分野におけるリーダーシップを国内外に発信する機会となった。
日本のOOH・交通広告の活用事例を紹介するパネルディスカッションに登壇するオリコムの塚脇素良氏(OOHメディアプロデュース局 OOHメディア1部 ディレクター)
OOHの未来を共創するためには、単なる広告取引を超えた産業間の連携や、持続的な進化が欠かせない。今後オリコムは、WOOとの連携をさらに強化し、国際的なネットワークを活かしながら、日本のOOH市場におけるプレゼンスを一層高めていく構えだ。
「OOH Tokyo Conference 2025 In Association with WOO 」は、単なる業界イベントに留まらず、日本発のOOHイノベーションを世界へ発信する“起点”としての役割を果たした。オリコムは今後もその中心に立ち、OOHの未来を切り拓く旗手として業界の発展に貢献していく考えだ。
株式会社オリコムについて
オリコムは、独立資本のフルサービス・アドバタイジング・エージェンシーとして、数多くの経験と実績を有しています。また、それぞれの専門領域でリーダーシップを発揮するグループ3社が有機的に結合し、グループパワーを更に高めています。創業者、斎藤岩次郎(Saito, Iwajiro)の時代から忘れない、“先駆者”そして“オリジナリティ”という言葉と姿勢。オリコムは、常にコミュニケーションビジネスの可能性を探求し、「ビジネス・パートナー」としてオリジナル・ソリューションを提案します。

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