「面白さは伝えるより、見つけてもらう」 導線にも遊び心を施した「デザインあ展neo」

写真 人物 中村氏、佐藤氏、蓮沼氏

(左から)中村勇吾氏、佐藤卓氏、蓮沼執太氏

今回の展覧会は複数のクリエイターから作品を集めており、約2年をかけて準備を進めた。それぞれの作家が個性を発揮し、多種多様な方向性の作品が並ぶ。その中で共通しているのは、「説明なしでも作品や体験方法を理解できるようにする」という点で、体験型の展示についても、一目で趣旨や操作方法がわかるよう、随所に工夫が施されている。

映像ディレクターの中村勇吾氏は「クリエイターとして、自身が考える作品の見どころや意図などは多くあるが、大切なのは、来場者一人ひとりが自分自身で『面白かったこと』や『魅力に感じたこと』を見つけ出し、記憶に残る価値を見出してもらうことである」と語った。

写真 人物 映像ディレクターの中村勇吾氏

映像ディレクターの中村勇吾氏

今回の展覧会は子どもに楽しんでもらうことを目的とした企画であるが、中村氏は「子どもだからこういうのは分からないだろう、というような考え方はせず、ストレートにおもしろいと思えるものを作った」と話している。企画メンバーは番組内でコーナーを制作しているスタッフであり、子どもだけでなく自分たちもおもしろいと思える内容を分かりやすく伝えるという、子ども向け番組のポリシーを反映させたという。

「日常の中に、デザインに関わらないものはない」という考えに基づき、展覧会を通じて子どもの頃からの「デザインマインド」を育んでいきたい考え。総合ディレクターの佐藤卓氏は「第2期とは異なる体験を通じて、デザインが面白く、世の中を豊かにするものであると感じてもらいたい」と語った。

音楽ディレクターの蓮沼執太氏は「展覧会を作っている多くのクリエイター全員で楽しんでもらえたら」と語った。

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