「おひとり様3.0」 楽天インサイトが生活意識に関する3年間の比較レポート発表

楽天インサイトは4月15日、同社が年に1度実施する調査の結果である「アスキングビッグデータ」から、「生活意識」に関する3年間の意識変容について分析し、その結果を発表した。

同社は2020年から毎年、全国の15~79歳男女を対象に、240の意識項目にわたる「生活意識調査」を実施。本レポートでは、40万1156人を対象に実施した2025年版と、55万2160人を対象に実施した2023年版、48万5370人を対象に実施した2024年版を比較した。本稿では、そのなかでも注目トピックとして挙げられるものをいくつか紹介する。

「おひとり様」需要の高まり

「旅行は他の人と一緒に行くより1人旅を満喫したい」が経年で1.0ポイント増加。さらに、旅行を1人で満喫したい人ほどSNSの情報発信は活発(満喫派36.0%、非満喫派20.3%)であることがわかった。

イメージ グラフ 出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

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出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

これらの結果から、1人で楽しむ時間と、その体験を共有する喜びを両立する、1人向けの商品やサービスの利用といった新たな「おひとり様消費」の可能性が考えられる。

同社は、1人旅が増加している背景として、シングルライフの増加や旅行代金値上がりの影響、SNSでの情報共有が一人旅を後押ししていることなどを挙げた。

また、“寂しい”“変わっている”などのネガティブなイメージが強かった2005年頃を「おひとり様1.0」、おひとり様のサービスが増え、1人行動が一般化した2010年代以降を「おひとり様2.0」。そして、1人での行動とSNSやオンラインを通じた“つながり”を両立する新しい楽しみ方が広がっている現在を「おひとり様3.0」とした。

エンジョイコスパにシフト

費用に対してどれだけ楽しめるか、という「エンジョイコスパ」※に消費者の意識がシフトしているという結果も顕著に表れた。
※エンジョイコスパとは、単に安いだけでなく、価格以上の楽しさの価値や満足感を得られることを重視する消費行動のことを指す。

イメージ グラフ 出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

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出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

美味しいお店やレストランの情報を収集している人は、2023年比で1.1ptアップし、増加傾向に。その一方で、お金をかけていることとして、「飲食」と回答した人は2023年比で1.4ptダウンと低下傾向となった。

男性美容意識は引き続き高まっている

男性の美容意識は毎年高まっており、身だしなみに関する情報収集を行う人が増加。

イメージ グラフ 出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

イメージ グラフ 出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

出典/楽天インサイト「アスキングビッグデータ」

身だしなみに関する口コミサイトや情報サイト、雑誌を欠かさずにチェックしている男性は、2023年比で1.0ptアップした。また、話題になっているスタイリング商品やスキンケア商品を試してみる男性も、2023年比で1.4ptアップしており、情報収集やトライアルが活性化していることがわかる。

■調査概要

調査エリア: 全国
調査対象者: 15歳~69歳 男女
回収サンプルサイズ:
2023年版: 552,160サンプル
2024年版: 485,370サンプル
2025年版: 401,156サンプル
調査期間:
2023年版: 2022年11月29日~2022年12月23日
2024年版: 2023年11月28日~2023年12月25日
2025年版: 2024年11月28日~2024年12月18日

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