サカイ引越センターは4月22日、約20年ぶりとなるユニフォームのリニューアルを発表した。新ユニフォームは「引越スタッフは接遇のできるアスリート」をコンセプトに、スポーツブランドのミズノと共同で開発。従業員の要望やアイデアを取り入れながら、動きやすさや快適性、視認性を追求した。
4月22日に開催されたサカイ引越センター新ユニフォーム発表会では、同社でのアルバイト経験を持つタレントの武井壮さんが登壇した(写真右)。
新デザインは「SPORTS MOBILITY」をテーマに、視認性が高く、サカイのロゴカラーでもある黄色と黒を基調に構成。シャツにはストレッチ性を持たせ、ボトムスは長ズボンからハーフパンツに変更されるなど、暑熱環境での負荷軽減にも配慮した仕様となっている。また、ミズノの独自技術「ダイナモーションフィット」を採用し、引越業務で頻繁に行う「屈む・持ち上げる」といった動作を快適にサポートする。
ユニフォーム刷新にあたり、同社では2023年10月にプロジェクトチームを結成。コンセプトを「引越スタッフは接遇のできるアスリート」と定め、若手からベテランまで幅広い世代のアイデアや要望を取り入れた。開発パートナーの選定に際しては、コンペの結果従業員の4分の3以上の支持を得てミズノに決定したという。
従来のユニフォームは、青を基調としたキャップ・シャツ・長ズボンのセットアップ。見た目の爽やかさや統一感に加え、これまでにもデオドラント機能や反射テープの追加など、機能面におけるマイナーチェンジが行われてきた。
今回の刷新について、執行役員の立川睦史氏は「従業員の多様化や人材獲得競争、気温上昇に対する取り組みなど、あらゆる社会的背景に対応する一手」と説明。その上で「“引越し=力仕事”という従来のイメージを、“おしゃれでスポーティーな専門職”に変えたい」と語る。
「引越しは単に重いものを持つ、搬送するという作業だけでなく、お客さまの笑顔をつくるチームプレー。チームスポーツのユニフォームを彷彿とさせるデザインにすることで、従業員の一体感や愛社精神の醸成を図りたいという想いがあった。物流業界における人手不足が叫ばれる昨今、将来を担う若者や多様化する人材にフィットするデザインに仕上がった。従業員が『動く広告塔』となり全国を駆け回り、子どもたちがエッセンシャルな仕事の意義を認識するきっかけにもなると期待している」(立川氏)。
新ユニフォームは2025年5月から導入される。また同社は11月に創業55周年を迎えるにあたり、今後「ま556Year(まごころイヤー)」としてさまざまな企画も予定しているという。
(写真前列左から)立川睦史執行役員(事業副本部長 兼 東日本本部長)、武井壮さん、飯塚健一取締役(東日本エリア在籍)。
サカイ引越センター社員6名と武井さんが、引越作業を模した演出と共にランウェイを歩いた。
