アシックスの高級ブランド「オニツカタイガー」は、グローバル フラッグシップ ストアを東京・新宿にオープンした。日本発のブランドとして外国人客らからの人気も高く、2027年1月1日付でオニツカタイガーを手掛ける事業部がアシックスから分社化されることも発表されており、経営を切り分けることで、さらにオニツカタイガーのブランド形成や出店戦略の機動性を高める狙いがあるとみられる。今後は、海外店舗のオープンも予定されており、ブランドの躍進が期待されている。
新宿にオープンしたオニツカタイガーの旗艦店
「世界中から人々が訪れ、価値観が交差する場所であり、グローバルブランドであるオニツカタイガーの象徴的な場所」として選んだ新宿の旗艦店は1階~3階、間に中2階と全4フロアあり、その面積は計1837平方メートルで同ブランドでは世界最大の店舗。シューズやアパレル、フレグランスなどを幅広くそろえ、中2階にはバスケットゴールやレーシングシミュレーター、アーケードゲームなど、ブランドと紐づくものを集めた、まさにオニツカタイガーらしい空間をつくっている。
1階はブランドとの出会いのフロアとし、奥には99種のデザインのシューズが並ぶディスプレイも。同社は「ブランドの魅力や多面的な価値を知っていただける場」としている。2階ではオニツカタイガーのものづくりやクラフトマンシップをテーマにしており、世界的な人気となっている「NIPPON MADE」など、こだわりや品質、オニツカタイガーらしさを凝縮したという。3階では、ブランドのDNAやルーツを演出し、近年のレトロスニーカーブームで注目されている「メキシコ66」などが並んでいる。
歌舞伎をイメージさせる隈取柄のNIPPON MADEシリーズ
壁一面に「メキシコ66」が並ぶ
また、中2階にはブランド初となるアミューズメントエリアを設置。アシックスの前身のひとつである鬼塚商会を創業した鬼塚喜八郎氏がスポーツシューズをつくることを決め、バスケットボールシューズを生み出したことにちなみ、バスケットゴールを設けた。ブランドの世界観を表現するアイテムとして、アーケードゲーム、レーシングシミュレーター、写真シール作成機を置き、自由に楽しむことができる。同社は、ブランドを表現しようとした結果生まれたフロアとし、「商品を見るだけでなく、カルチャーなどを直感で楽しんでもらい、ブランドとお客さまの良質な接点となる設計」と説明する。
中2階に並ぶ(左)アーケードゲームや(右)写真シール作成機
オニツカタイガーの2025年12月期の売上高は前期比43%増の1365億円と、初めて1000億円の大台を突破するなど、アシックスの成長を牽引してきた。今後はアシックスから分社化され、新会社「OTグループ」として2027年1月1日付で稼働を開始。今月には中国・上海、8月には名古屋市、9月には韓国とイタリアに出店し、2027年にはロサンゼルスに出店して米国市場に再参入する予定だ。
分社化という新たな節目を迎えたオニツカタイガーは、新たな旗艦店で「世界最大のグローバルフラッグシップストアとして、世界中のお客さまに新たな体験を提供する」としている。
壁一面に並ぶオニツカタイガーのシューズ
ブランドカラーのイエローとブラックが映える店内









