関東、中京、関西、九州の私鉄4社(相模鉄道、名古屋鉄道、阪神電気鉄道、西日本鉄道)と秋田書店は、漫画『刃牙』シリーズの連載35周年を記念したマナー啓発プロジェクト「地上最強の電車マナー講座」を7月16日から順次展開する。
各社に掲出予定のポスター(一部)。範馬刃牙、範馬勇次郎、花山薫、愚地独歩、烈海王ら登場人物たちが、それぞれ個性豊かにマナー啓発を行う。
本プロジェクトは、地域や系列の異なる私鉄4社が、駅施設や車内で合同のマナー啓発ポスターを展開する取り組みだ。その狙いとクリエイティブの背景について、企画を手がけたADKクリエイティブ・ワンのディレクター/コミュニケーションプランナー・菅野卓総氏に話を聞いた。
世界的な人気を博す格闘漫画の金字塔
今回のプロジェクトの核となる『刃牙』シリーズは、地下闘技場の王者である主人公・範馬刃牙が、「地上最強の生物」である父・範馬勇次郎を倒すべく、数々の強敵と壮絶な死闘を繰り広げ成長していく格闘漫画である。
1991年に週刊少年チャンピオンで連載を開始し、シリーズ累計発行部数は1億部を突破、今年2026年には35周年を迎える。2018年からはNetflix等でアニメが継続的に配信・放送されており、国や世代を超えて熱狂的な支持を受け続けている。
周年施策の「社会への還元」から始動
プロジェクトは、秋田書店と『刃牙』35周年施策の議論を重ねる中で始動した。
「周年を作品の発信機会にとどめず、社会に新たな価値を還元する施策にしたいという考えから、秋田書店主導のもと、本プロジェクトが始動しました」と菅野氏は明かす。議論の中で「刃牙ならでは」「公共性」「貢献」といったキーワードが浮上し、今回の取り組みへつながったという。
各社の共通課題が「4社合同」を形成
今回の座組みは、当初から「4社合同」を目指して設計されたものではなかった。
菅野氏によると、「今回の取り組みに各鉄道会社さまが賛同いただいた結果」だという。「各社と協議を重ねる中で、具体的な内容や優先度には違いがあるものの、電車内や駅構内におけるマナー啓発について、それぞれが課題意識を持っていました」と背景を説明する。
座席の譲り合いや整列乗車、車内での荷物の持ち方といったマナー啓発のメッセージを、「刃牙ならでは」のインパクトとユーモアをもって伝えることで、マナー意識の向上と作品の価値向上を同時に目指す狙いだ。
ポスターは、相模鉄道、名古屋鉄、西日本鉄道、阪神電気鉄道の各社管轄路線の駅や車内に掲出される。




