駐車場を貸したら “上客” ぞろい 大金星のローソン車中泊事業、連休稼働も店内購入も9割超 苦情なし・大きなトラブルもなく、この夏4県28店舗へ

車中泊の需要が広がる中、コンビニの駐車場を活用する取り組みも本格化している。ローソンは7月17日、店舗駐車場を活用した車中泊サービス「コンビニRVパーク」を4県28店舗に拡大する。2025年7月から千葉県内7店舗で実施してきた実証実験を踏まえ、千葉県内の対象店舗を広げるとともに、埼玉県、静岡県、愛知県へ初めて導入。2026年度内には約70店舗まで拡大する計画だ。

写真 駐車場

「コンビニRVパーク富津湊店」(千葉・富津)

宿泊料金の上昇が続く中、車中泊への関心が高まっている。Xでは「ホテル代が高く、車中泊も選択肢に入る」といった声が見られる一方、道の駅などでテーブルや椅子を広げる行為、長時間のアイドリング、駐車区画の占有などを問題視する投稿もある。安価な宿泊手段として注目される半面、一般利用者への影響やマナー違反を懸念する見方も根強い。

しかし、ローソンの実証実験で中心となったのは、当初想定していた若年層や節約目的の利用者ではなく、車中泊そのものを趣味として楽しむ50代以上の層だった。期間中に目立ったマナー違反はなく、連休の平均稼働率は9割を超えた。アンケート回答者の90%超が店舗で500円以上を購入しており、夜間の遊休駐車場が新たな来店・購買機会につながる可能性も示された。

コンビニの利便性を生かした車中泊

コンビニRVパークは、日本RV協会が認定する車中泊施設「RVパーク」を、ローソンの店舗駐車場に設ける取り組み。日本RV協会が施設の認定と全国共通の予約基盤「RV-Park.jp」を提供。自動つり銭機などを手がけるグローリーが予約や利用者対応などの運営を担う。ローソンは駐車スペースを提供するほか、店頭での受付や電源の貸し出しなどを行う。

ローソンは、郊外店舗の広い駐車場、特に夜間の遊休スペースの活用方法を模索してきた。24時間営業店舗ならではの利便性に加え、従業員が常駐していることから、車中泊との親和性が高いと判断した。

実証実験は2025年7月、千葉県の房総半島にある内房・外房の7店舗で開始した。利用料金は1回1区画2500~3000円で、1店舗につき1日1台まで受け入れ、1台に対して2台分の駐車スペースと電源を提供。利用者は「RV-Park.jp」で事前に予約・決済し、店舗でチェックイン。当初の利用時間はチェックインが18~21時、チェックアウトが翌朝9時までだった。

受付時には、利用許可証、注意事項、ごみ袋、利用者証のストラップを渡す。利用許可証は車のダッシュボードに掲示し、ストラップはトイレなどを利用する際に、車中泊サービスの利用者であることを示すために使用。ごみは指定の袋1袋まで無料で回収する。

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