首元を冷やし、冷感シャツを着込み、背中には保冷剤、足元は遮熱安全靴。さらにアイススラリーで体の内側まで冷やす――。厳しさを増す“酷暑”に対し、まるで全身を“フルアーマー”化するような暑さ対策が広がっている。熱中症対策商材を集めた「第12回 猛暑対策展」(日本能率協会主催)が7月17日まで、東京ビッグサイト(東京・江東)で開かれている。
猛暑の長期化に加え、2025年6月に施行された改正労働安全衛生規則により、職場での熱中症対策の強化も求められる中、会場には工事現場や工場向けの業務用品から、通勤、スポーツ観戦、日常の移動まで、全身を様々な方法で冷やす商品が並んだ。
約5年で売り上げ規模は7倍に成長
「REON POCKET PRO Plus」
ソニーサーモテクノロジーは、首元に接するプレートで体表面を直接冷やしたり温めたりするウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」シリーズを展示した。冷風や温風を送るのではなく、首元に当たるプレートの温度を制御する仕組みだ。
初代「REON POCKET」は、2019年のクラウドファンディングを経て、2020年7月1日に一般販売を開始した。会場担当者によると、2020年の発売開始から2025年までに、売上規模は約7倍に拡大したという。
今年は上位モデル「REON POCKET PRO Plus」を4月21日、通常シリーズの最新モデル「REON POCKET 6」を5月12日に発売した。REON POCKET 6は、通勤時に使いやすい小型・薄型設計。プロプラスは、強い冷却性能と長時間の使用を求める人に向けたフラッグシップモデルと位置付ける。
REON POCKET 6のバッテリー駆動時間は、冷却レベル1で約10時間、最も強いレベル5で約3時間。プロプラスはレベル1で約34時間、レベル5で約5.5時間となる。いずれも室温30℃で測定した参考値で、環境や使用状況によって変動する。
REON POCKET 6は、室温35℃の環境でSMART COOLモードの「強冷」を設定し、安静状態で10分間使用した同社試験で、接触部の体表面温度が21.1℃となった。プロプラスは、同モードの「強冷」設定時に、冷却面温度を約20℃に保つよう制御する。
