総務省は7月14日、「2026年度 ICTリテラシー実態調査」の結果を公開した。2026年5月に、全国の15歳以上の男女5,640名を対象として実施された。
リテラシー不正解数が多い人ほど「生成AI動画を見破れる」と過信
ICTリテラシーについての調査を実施したところ、自分のICT リテラシーは「平均的」または「平均より高いと思う」と回答した人の割合は83.0%だった。SNS上の情報・ニュースの投稿・拡散への姿勢については、79.2%が投稿・拡散前に「立ち止まって考えると思う」と回答している。
過去に流通した偽・誤情報を見聞きした人に対して、その内容の真偽を尋ねたところ、「正しい情報だと思う」「おそらく正しい情報だと思う」と回答した割合は48.4%。偽・誤情報に接触した人のうち、何らかの手段を用いて拡散した人の割合は20.3%という回答結果に。特に10代は「偽・誤情報の拡散経験がある」と回答した人が40.9%と、他世代より10%近く高い回答結果となった。
ICTリテラシーテスト全問不正解者 偽・誤情報の拡散経験が「ある」人は「ない」人のほぼ2倍
調査では、ICTリテラシーテストを実施。全問不正解だった人の割合は全体のうち39.5%だった。偽・誤情報を拡散したことがある人に限定すると、全問不正解の割合は48.9%。拡散経験がない人(24.7%)の約2倍近い結果となった。
しかしながら、テスト正答率ごとに、AIによって生成された動画を見破ることができないと思うかという質問に対し「当てはまらない」と回答した人の割合は、ICTリテラシーテスト全問不正解だった人が最も高く、61.5%。逆に全問正解者では2.2%と最も回答率が低く、大きな違いを見せた。
認知バイアス「持っている」自覚がある人ほど、誤情報拡散経験は少ない傾向に
インターネットやSNS 利用時に「偽・誤情報等に触れている可能性がある」と回答した人は80.6%で、「偽・誤情報等を信じてしまう・騙されてしまう可能性がある」と回答した人は56.4%であった。
さらに回答者の「認知バイアス」の認知率を調査。「知っている人」と回答した人の割合は40.3%、持っている実感があると回答した人は46.8%。認知バイアスを「知っている」人の割合は拡散経験者の方が高い一方、自分が「認知バイアスを持っている実感」がある人の割合は拡散経験がない人の方が高く、知識だけでなく”自覚”が拡散抑制につながる可能性が示唆された。
本調査は総務省とプラットフォーム事業者・通信事業者等が官民連携で推進する、インターネットやSNS におけるICT リテラシー向上のための意識啓発プロジェクト「DIGITAL POSITIVE ACTION」の一環として実施された。







