Jリーグ、なぜロンドンの「サッカーの聖地」になぜ広告? 海外選手へ「60クラブが待っている」

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は7月20~26日、英国・ロンドンのウェンブリー・スタジアム周辺に屋外広告を掲出した。2026/27シーズンから、世界の主要リーグと同じ8月開幕へ移行することを海外へ伝え、「世界から選ばれる舞台」を目指す姿勢を示した。

提供:Jリーグ

ウェンブリー・スタジアムは、イングランド代表の本拠地であり、1923年以来、FAカップ決勝や1966年ワールドカップ決勝など数々の歴史的な試合が行われてきた。現在のスタジアムは2007年に開場したが、旧スタジアムから受け継ぐ歴史と象徴性から「サッカーの聖地」と称される。

広告では、「トップレベルの選手たちへ。あなたたちの次のシーズンは8月に始まる。そして今、日本も初めて同じ時期に開幕する。60クラブが待っている」という趣旨の英語メッセージを掲載した。

「60クラブ」を将来の移籍先候補に

Jリーグは、掲出先にウェンブリー周辺を選んだ理由について、サッカー発祥の地であり、世界最高峰とされるプレミアリーグを擁する英国の首都ロンドンから発信することで、リーグの強い意思と新しさを表現できると説明する。

現地を訪れる人だけでなく、海外メディアやSNSを通じて国内外へ拡散することも当初から想定していた。対象はファン・サポーターのほか、メディア、クラブ関係者、海外選手など、サッカーに関わる幅広い層だ。

「60クラブが待っている」というメッセージには、海外選手やクラブ、代理人にJリーグへの関心を持ってもらい、将来の移籍先候補として検討するきっかけをつくる意図があるという。

一方、Jリーグは、各クラブが育成した選手を海外へ送り出し、得た移籍金を育成に再投資する「健全な移籍」の循環を、この広告で直接訴求するものではないと説明する。今回の主眼は、海外での認知や関心を高め、メディア露出やUGCを生み出すことにある。

海外SNSにも波及、立地や視聴環境への指摘も

7月30日時点でJリーグ公式Xでは47万件の表示と約4200件の「いいね」を集めた。また、海外向けのJリーグ公式Instagramが7月24日に公開したウェンブリー広告の投稿は、1614件の「いいね」がついている。

一方、一部の海外ユーザーからは、英国で視聴できるJリーグの試合数が限られるとして、掲出先には東南アジアの方が適していたのではないかとの指摘も出た。J2・J3の海外配信を求める声もあった。

Jリーグは広告効果について、メディア掲載件数、UGC数、現地での接触人数、海外クラブや選手、代理人からの問い合わせを総合して評価する方針を示している。ただし、現時点ではUGC総数や海外からの問い合わせ件数など、施策全体の成果を示す具体的な数字は公表していない。

advertimes_endmark

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事