「ねるねるねるね」が親世代の“魔女の記憶”を使う理由 売上1.7倍、V字回復のその後

クラシエは7月31日から8月2日まで、知育菓子「ねるねるねるね」の発売40周年イベント「魔女さんのおうちでねるねるパーティー!」を横浜市の大型複合施設「クイーンズスクエア横浜」で開催する。テレビCMに登場する「魔女さん」をテーマにした空間を公開し、参加型イベントを展開する。参加は無料で、「魔法のねるねるショー」は3歳から小学生までが対象となる。

写真 商品・製品

1986年に発売した「ねるねるねるね」は、粉末に水を加えて練ると色が変わり、膨らむ菓子だ。子どもの泥遊びから着想し、同社の粉末飲料の技術を生かして誕生した。累計販売数9億食を超えるロングセラーで、現在は「知育菓子」の入り口となる商品に位置付けられている。

ただ、40年間にわたり順調に成長したわけではない。2000年代に入ると売上が徐々に減少し、2010年頃にはピーク時の約半分まで落ち込んだ。

子どもと保護者を調査、売上は約1.7倍に

クラシエは、主に3~12歳の子どもを対象としたWebアンケートや、子どもと保護者へのインタビューなど複数の調査を重ね、延べ約1000人から声を集めた。味の改良では子どもによる試食調査も行った。そこから、保護者と子どもの双方に購入を妨げる理由があることが分かった。

まず、子どもは、それまでの強い酸味が当時の味覚に合わなくなっていたことが分かった。そこで実際に子どもに試食してもらいながら酸味を調整した。大人が想像する「子どもには酸っぱくない味」と、子どもが実際に感じる酸味には差があったという。

また、保護者には中身や色が変わる仕組みが分からず、「体に悪そう」「子どもに買い与えたくない」といった不安があったことが分かった。

この結果を受けて、パッケージも大きく見直した。従来は完成形をイラストで描き、「何ができるか」を想像させるデザインだったが、リニューアル後は実際に作った菓子の写真を正面に掲載。「ねっておいしいふわふわお菓子」と説明を加え、完成形と食感を伝えた。裏面では、色が変わり、膨らむ仕組みも開示した。また、同社の「知育菓子」のカテゴリーに組み入れ、パッケージにマークを表示した。

次のページ
1 2 3 4
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事