わずか数時間で「品切れ」 携帯用トイレを持ち帰る広告 防災週間に「備えてもらえない問題」を大幸薬品が啓発

防災週間(8月30日〜9月5日)に合わせ、大幸薬品は、災害時に見落とされがちな “トイレの備え” を呼びかけるべく、大阪メトロ御堂筋線梅田駅となんば駅に、携帯用トイレを剝がして持ち帰ることができる「ピールオフ広告」を展開している。災害時に利用できる携帯用トイレをまずはひとつ持ち帰ってもらうことで、備えを始めるきっかけにしてもらう狙いだ。初日から数時間でなくなるという人気ぶりで、大幸薬品の担当者は「想像以上の反響」と驚く。9月6日までの期間中に補充する予定だが、なくなり次第終了する。

写真 広告のイメージ

広告のイメージ

広告を展開しているのは、梅田駅・北改札外通路の1カ所と、なんば駅・中改札外通路の壁面2カ所の計3カ所。「トイレの備え、忘れんといて。」と大きく書かれた広告の一面に、期間中計約2500個の携帯用トイレを貼り付ける。携帯用トイレは、便器に取り付ける排便袋と凝固剤がセットになっており、封入されている説明を読めば、災害時にすぐに使用できるようになっている。

写真 携帯用トイレ

また、チラシも封入されており、備え・防災アドバイザーが監修した、外出時に持ち歩いてほしい「携帯防災グッズリスト」を紹介。非常用トイレ、ウェットティッシュ、胃腸薬、飲料水、小型のLEDライト、笛、携帯雨具、モバイルバッテリーなど、外出時に命を守るグッズのリストを掲載している。

写真 携帯用トイレ

この広告に約1200個の携帯用トイレを付け、8月31日午前5時頃の始発からなんば駅に掲出したところ、多くの利用者が目を向けてくれ、正午前には「品切れ」となった。また、約300個を掲出した梅田駅でも数時間ですべてなくなったという。大幸薬品の担当者は「想像以上の反響に驚いている」と話す。今後は、9月3日の夜中に再度携帯用トイレを補充するが、なくなり次第終了するという。また、「熊本地震や千葉豪雨、北陸での記録的な大雨など災害が続いたこと、また、ニュースなどでも防災の日が多く取り上げられたことで、防災について関心を持ってもらえたのでは」と話している。

同社が20~60代の男女1095人を対象に実施した意識調査では、災害時に不安に感じるものの1位がトイレだったものの、非常用トイレの備蓄率は防災用品13項目中10位にとどまっていたという。同社は「トイレの備えは見落とされがちだが、使えなくなってからでは対応が難しい備え」と説明。「トイレの問題を単なる設備の課題としてではなく、健康や暮らしを守るための備えのひとつとして捉え直すきっかけをつくりたい」としている。

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