パナソニック ハウジングソリューションズは9月2日、全自動おそうじトイレの新製品「アラウーノ L-CLASS」を発表した。「アラウーノ L150シリーズ」以来、8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。本体奥行は従来品より78mm短い622mm。同社によると、国内主要メーカーの温水洗浄一体型便器では業界最小となる。
希望小売価格は床置きタイプが税別35万2000円から、セミフロートタイプが同38万2000円から。床排水・標準タイプの同グレードでは価格を据え置き、一部仕様は5000円引き下げた。床置きタイプは10月21日、セミフロートタイプは12月21日に受注を開始する。
原材料価格や物流費、人件費が上昇する中、価格を抑えた新製品を足掛かりに、同社はシェア拡大を狙う。トイレ市場ではTOTOとLIXILが「二大巨頭」とされるが、パナソニックは20年前、陶器ではなく有機ガラス系素材を採用したアラウーノで、二強とは異なる戦略を打ち出した。今回の刷新でも独自素材の強みを生かし、存在感を一段と高めたい考えだ。
「アラウーノ L-CLASS」の内部構造。9月2日の「アラウーノ」新製品発表会で展示された
陶器を磨くTOTO・LIXIL、素材から変えたパナソニック
パナソニックはトイレメーカーとしては後発のチャレンジャーで、2006年12月に初代アラウーノを発売した。当時から、国内のトイレ市場をけん引してきたTOTOとLIXILは素材として陶器を競争力の中核に据えており、現在も陶器素材の防汚性と耐久性、見た目の美しさを向上させる方向性で陶器の長所を伸ばしながら弱点を克服してきた。
これに対し、パナソニックは素材の前提を変えた。初代アラウーノは陶器ではなく、有機ガラス系素材を使った業界初のタンクレストイレとして開発。発売時のテレビCMでも「トイレを素材から考え直しました」「陶器じゃないトイレです」と打ち出した。
