「金利のある世界」への転換で、銀行にとって預金の価値が改めて高まっている。一方、みずほ銀行は預金獲得だけを追うのではなく、低金利時代にも磨いてきた総合提案力を生かし、顧客の預かり資産全体を増やす戦略を描く。その起点となるのが、新たな統合プロモーション「ナットク!みずほ」だ。
「ナットク!みずほ」では、「みずほ楽天カード」の「初年度限定」「還元上限」を撤廃するほか、以前から提供していた貯蓄預金を、金利のある環境で改めて“復活”させる。9月14日から12月13日までは貯蓄預金の金利を2倍とする。新規口座開設やカード入会、給与受取口座の指定など、各種条件の達成で最大5万円相当を付与する「秋トクキャンペーン」も展開する。
みずほ銀行公式キャラクターの目黒蓮
日銀が2026年6月に政策金利を1.0%程度まで引き上げる中、大手銀行では普通預金金利の引き上げが相次ぎ、9月募集の個人向け国債も固定5年で年2.24%となった。長く「預けてもほとんど増えない」状態が続いた日本で、預金や金利商品を選ぶ意味が再び大きくなっている。
こうした中、みずほ銀行が狙うのは、預金残高を短期的に積み上げることだけではない。カードや給与受取口座、預金、資産運用などを通じて日常的な利用を増やし、最終的にメインバンクとして選ばれることを目指している。
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今回の「ナットク!みずほ」では、まず「みずほ楽天カード」のポイントサービスを改定した。同カードは年会費永年無料で、楽天ポイント1%とみずほポイント1%を合わせた「ダブルポイント」が特徴。従来は、みずほポイントの付与について「初年度限定」「還元上限」といった条件があったが、今回これらを撤廃した。日々の利用で最大合計2%を還元し、短期間だけでなく、継続してメインカードとして使ってもらうことを狙う。
預金では、以前から提供していた「貯蓄預金」を改めて強化する。普通預金のように自由に出し入れできる一方、残高10万円以上では普通預金より有利な金利を適用し、預入金額に応じて金利がステップアップする。日常的に使うお金は普通預金、教育資金や旅行資金など当面使う予定のないお金は貯蓄預金と、同じ銀行内で分けて管理する使い方を想定している。
