手話で注文するカフェ「shuwa²」、伊藤忠ユニダス社長が明かす事業構想

伊藤忠商事は9月30日、東京本社(東京都港区)で、手話で注文するカフェ「shuwa²(シュワシュワ)」のメディア向け体験会を開いた。運営するのは、同社の特例子会社である伊藤忠ユニダス。8月17日から本社内で営業しており、ろう者と難聴者のスタッフが手話で注文を受け付ける。発表内容とあわせ、伊藤忠ユニダス 代表取締役社長の畔上明氏へのインタビューをもとに、その構想を紹介する。

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手話で注文するカフェ「shuwa²(シュワシュワ)」。

社員食堂の一角が、午後は「炭酸スタンド」に

shuwa²は、伊藤忠商事の東京本社移転に合わせ、新社屋の社員食堂の一角で運営を始めた。朝10時からカフェとして営業し、午後は手話で注文する炭酸スタンドに変わる。店頭のサイネージに映る手話の見本動画を見ながら注文できるため、手話に不慣れな人でも利用しやすい。手話の設計には、ろう者や難聴者、CODAなど「視覚で世界を捉える人々」が集う文化施設「5005」が協力した。名称には、「手話」と炭酸の泡がはじける「シュワシュワ」という音の2つの意味を込めている。

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店頭のサイネージ。手話の見本動画を見ながら注文する。

伊藤忠ユニダスは1987年に設立され、翌1988年に神奈川県で初めて特例子会社の許可を取得。社員172人のうち、半数以上の93人が障がいのある社員だ。shuwa²では、ドリンクカップや包材、スタッフの制服などで伊藤忠グループ各社と連携している。今後は2027年度に3店舗、2028年度に10店舗の展開を目指す。

サポーターとして発表会に登壇した、ろう者で手話エンターテイナー・俳優の那須映里氏は、社内カフェなら社員が毎日でも手話に触れられると評価。ろう者・難聴者が接客を担うことについて、「手話が広がり、社会を変えていく。そうした意義のある仕事なんだと思うことで、自信につながると思いました」と語った。

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shuwa²のスタッフに手話で注文する那須映里氏(右)。

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