ブランド価値伸び率トップは日産——日本発グローバルブランド対象にインターブランド調査

インターブランドは13日、日本企業が所有するブランドの価値を金額に換算して評価する「日本のグローバル・ブランドTOP30」を発表した。

海外売上高比率が30%以上の日本ブランドを対象にその価値を独自の基準で評価したもの。東日本大震災後から円高が続いているほか、領土問題をめぐる隣国との関係悪化が日本企業のアジア展開にブレーキをかけ、昨年は日本企業にとって厳しい経済環境の一年となり、ブランド価値の合計額は、前年比0.7%増と微増にとどまった。上位1〜9位を見ると2012年の調査結果から変動がなく、Toyota、Honda、Canon、Sony、Nintendo、Panasonic、Nissan、Lexus、Toshibaの順に。10位には昨年12位だったNikonがランクインし、昨年10位だったKomatsuは11位となった。

「日本のグローバル・ブランドTOP30」の結果は以下の通り。

トップ30ブランドのうち、ブランド価値の前年比伸び率が高かったのは、7位のNissan(日産自動車)、13位Bridgestone、23位のSubaruの3ブランドで、それぞれ30%増、23%増、24%増となった。特にNissanは2年連続で30%以上のブランド価値の増加を示しており、「DATSUN(ダットサン)」ブランドの復活をはじめ、インドやインドネシア、ロシアといった新興国への積極的な展開を進めている。

また昨年の12位から今年10位にランクを上げたNikonは、コンパクトデジタルカメラ市場全体が低迷する中、海外での売上が堅調に推移、存在感・ブランド力の高さを維持し、3年連続で二桁成長を遂げた。

また、海外売上高比率30%未満のブランドを対象に2011年から調査・発表している「日本の国内ブランドTOP30」もあわせて発表された。1〜10位までは昨年と同様の結果となり、NTT Docomo、MUFG、Softbank、SMFG、au、Uniqlo、Mizuho、Kao、Kirin、Rakutenの順にランクイン、トップ30ブランドの価値合計は、前年比6.7%増となった。特に、アジアを中心に積極的なグローバル展開を見せている21位のMujiは、前年比38%増と大幅にブランド価値を向上させた。

ほか、2011年にIPO(新規株式公開)を実施、スナック菓子のグローバルブランド化を目指すCalbeeが初めてランクインし、29位となった。

「日本の国内ブランドTOP30」の結果は以下の通り。



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