観光庁では、4月にビジット・ジャパン事業が10周年を迎えるのを機に、PR映像、ウェブサイト、ガイドブックを一新した。海外6カ国8人の外国人を含む11人の委員による検討会にて取りまとめられた「訪日観光の3つの価値」を踏まえ、各制作物の切り口を「日本人」として制作している。
「訪日観光の3つの価値」とは、
- 日本人の神秘的で不思議な「気質」に触れることができる。
- 日本人が細部までこだわり抜いた「作品」に出会える。
- 日本人の普段の「生活」にあるちょっとしたことを経験できる。
この価値を踏まえ、制作されたメインPR映像は、17言語で展開。「DISCOVER the SPIRIT of JAPAN」をテーマに、リオのサンバカーニバルに匹敵する世界最高のお祭りと称される「阿波踊り」を扉に、楽しく情熱的な「日本人」を紹介する。
また、新設のウェブサイトには、メイン、テーマ別、観光地・観光資源別など合計で160本以上の動画を用意。これは、今後増加が期待される個人旅行者に「知られざる日本」を発見してもらうことが目的。また、映像は原則としてダウンロードフリーとし、観光庁以外の多くの人に日本映像の制作・流通を狙う。
最初の取り組みとして、仏・eYeka社と連携し、外国人クリエイター等による日本映像制作コンテストを開催中。日本を訪れる外国人観光客が体験するであろう、さまざまな感動を描いた動画・アニメーション作品を募集している。外国人目線による映像制作を行うことと感度の高い外国人の間での話題喚起が目的。締切は4月25日。