4月12日に刊行する村上春樹氏の長篇書き下ろし小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が、発売前に3刷45万部を達成、早くもベストセラーとなり話題を呼んでいる。
文藝春秋出版プロモーション部と代官山蔦屋書店では、発売前日の4月11日深夜、文芸評論家の福田和也氏を招いた発売カウントダウンイベントを実施する。「村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』発売! 世界で一番早く読めるカウントダウンイベント&深夜の読書会 with 福田和也」と題し、23時から福田和也氏をゲストに迎え、村上春樹ファンのと共にこれまでの作品、そして新作の内容を自由に語り合う「深夜の読書会」を開催。また、発売1分前からカウントダウンを行うという。
参加条件は、蔦屋代官山書店で当日新刊を購入することで、ほかイベント専用のFacebookページで詳細を案内している。
このほかにも、全国の各書店で開店時間を繰上げたり、駅に臨時販売店を出店するなど、発売当日はさまざまなイベントが予定されている。『1Q84 BOOK3』(新潮社)以来3年ぶりの村上春樹氏の長編書き下ろし小説に、出版界では期待の熱が高まっている。
なお、「発売前の3刷45万部達成は、文藝春秋刊行の単行本の初版発行部数としては、1994年に刊行されたロバート・ジェームズウォラー『スローワルツの川』25万部を上回り、最多の発行部数という。