電通は30日付で、タイ・バンコクを本拠地とする子会社「電通プラス」を通して、企業や商品のブランディングに強みを持つ同国のコンサルティング会社「ブランドスケープ社」を買収した。
今回の買収により、ブランドコンサルティング領域のサービスが、電通プラスの新たなサービスとして加わる。これを同社の強みであるコミュニケーションデザイン領域のサービスと融合させることで、クライアントに対し、より高度な広告コミュニケーションサービスを提供していきたい考えだ。
電通は、ASEAN地域の有力な広告市場のひとつであるタイにおける営業拠点として、1974年に電通タイランドを、2003年に電通プラスを設立した。今回の買収は、電通プラスの事業基盤を拡大し、サービス提供能力を強化することを目的としている。
今後、サービスの開発・提供を推進していく部門として、「Brandscape Division」が電通プラス内に新設される。ブランドスケープ社社長のドルチャイ・ブーンヤラタヴェヒ氏が電通プラスの会長に就任し、同部門の統括を担当する。