古屋彰一(BBDO J WEST クリエイティブディレクター/コピーライター/プランナー)
こんにちは、BBDO J WESTの古屋彰一です。
第3週目も、地方での広告づくりの魅力について紹介します。
よろしくお願いします。
社長と話せる。
地方では経営者やそれに近い立場の方と、直接話ができる機会が多くあります。
経営者から話を聞くと、その会社のビジョンや悩みが感覚的にブレなく伝わります。そうすると、こちらも迷いのない思いきった提案ができますし、宣伝担当者だったら採用しないような「思いきり過ぎた企画」も採用されることがあります。
福岡の明太子メーカー山口油屋福太郎さんの明太子せんべい「めんべい」のTVコマーシャルも社長の奥さんの専務と一緒に作ったものです。
専務から受けた指令は、
「見たことないCMばつくりんしゃい」
こうして出来たものがこちらです。
めんべいプロモーションビデオ
プレゼンをした時、どん引きする一般社員の皆さんをよそに満足気な表情の専務。数タイプあるうちの一番気持ち悪いものが採用されました。
僕のほうが「これはちょっと・・」と止めてしまいそうになったほどです。
大きな会社の広告を作っていると、間に入っている人の数だけ増えていく「おとなの事情」で、手足が縛られていく感じに陥ることがよくありますが、その辺りがものすごくシンプル。
正しいと信じる提案をして、採用される。という健全な流れが地方には多く残っています。
古屋彰一
(BBDO J WEST クリエイティブディレクター/コピーライター/プランナー)
1978年 福岡県生まれ
[仕事]ホームセンターグッデイ 福太郎めんべい 下関海響館 ムーンスターなど
[受賞]ACCシルバー・福岡広告協会賞グランプリ・FCC審査員特別賞・TCC新人賞など
第1回 地方での広告づくり(5/7)
第2回 地方での広告づくり2(5/13)
「コピーライター養成講座卒業生が語る ある若手広告人の日常」バックナンバー
- 2013年4月 日野原良行「打席はそこらじゅうにある」
- 2013年3月 竹田芳幸「ありがとう。大石さんと石田さん(コピーライターになる編)」
- 2013年1月 平野慎也「25歳、新人コピーライターのリアル。」
- 2012年12月 室山加奈子「Webディレクター、コピーを学ぶ」
- 2012年11月 小野勇樹「いちデザイナーが感じる、言葉の大切さ。」
- 2012年10月 貝洲岳洋「(極私的)広告セレンディピティ(1)」
- 2012年9月 林潤一郎「よく考えない。」
- 2012年8月 小林麻衣子「女子力」より「おっさん力」
- 2012年7月 杉山元規「悩める29歳(1)」
- 2012年6月 栗栖周輔「学歴なし、職歴なしで広告業界に入るには」
『コピーライター養成講座』
講師は一流のコピーライターが直接指導 プロを育てる実践型カリキュラム
いまでも多くの有名クリエイターを輩出している本講座。幾度かの改変を経て、内容を一新。コピーやCMといった、広告クリエイティブだけでなく、インタラクティブ領域のコミュニケーション、マーケティングやメディアクリエイティブなど、さまざまな視点からコミュニケーションを構築する能力を養い、次世代のクリエイターを育てます。