政治学者としての顔も持ち、東京大学教授から熊本県知事に転身した蒲島郁夫知事が、東京大学公共政策大学院が実施する「公共政策セミナー」で22日、講演を行う。熊本県のPRキャラクター「くまモン」の活躍を政治経済学の視点から分析したり、「県民の総幸福量の最大化」を判断基準とする政治手法など、政治学の観点を踏まえ独自の視点で県の公共政策を語る。当日は、知事の応援として「くまモン」も登壇する予定。申し込み多数により、一般の受け付けは既に終了している。
蒲島氏の政治学者としての専門は、政治過程論と計量政治学。大学卒業後、自動車販売会社に勤めたが3週間で辞め、地元の農協に就職した。農業研修で渡米したことが転機となり、途中で学問の道に転身。ネブラスカ大学で畜産学を修めた後、政治学に転向し、ハーバード大学大学院で博士号を取得。異色の経歴が話題になることもしばしばで、東京大学教授就任時には「農協職員から東大法学部教授に」とマスコミを賑わせた。