【インターネットフォーラム・レポート(1)】 生活者とともにつくる企業・商品のストーリー ~デジタルが近づける企業と生活者~

「宣伝会議インターネットフォーラム2013」が5日、幕を開けた。会場のANAインターコンチネンタルホテル東京では朝8時30分の開場ともに多くの来場者が押し寄せた。「アドバタイムズ」では講演の様子を数回にわけて、レポートする。
またご登壇にあわせて「これからのマーケティングに求められること」についてコメントを頂きました。

【基調講演】 「IMC3.0」の概念を具現化 コンシューマーの日常に入り込む

―日本コカ・コーラ マーケティング&ニュービジネス IMC 副社長 鈴木 祥子 氏

cocacola1

鈴木祥子氏/日本コカ・コーラマーケティング&ニュービジネスIMC 副社長。上智大学外国語学部卒業後、Arthur D Little School of Management (現Hult) MBA取得。シンクタンク研究員、消費財メーカー ブランドマネージャー、ITメーカー エグゼクティブ・ディレクターを経て、2009年より日本コカ・コーラ勤務

[講演内容]
鈴木氏はイヤーボトルの年のヒット曲をストリーミングで楽しめる「コカ・コーラ Share a Coke and a Song」、2013年の爽健美茶の味を投票で決める「爽健美茶 国民投票」、リアルなチャレンジをネット上で追う「アクエリアス チャレンジDIARY」など、同社が実践するIMC3.0の概念を日本の直近事例とともに解説。さらに、昨年社内に開設したSocial Consumer Interaction Centerを通じて、ソーシャル上でキャンペーンの反応を把握し、キャンペーンの改善を行っているケースを紹介した。講演ではIMC3.0にいち早く取り組んできたコカ・コーラだからこそ語れる、IMC3.0の手ごたえや課題、従来手法との違いが語られた。


cocacola

■これからのマーケティングに求められることは?

生活者の視点で、毎日生活し、感動すること

【基調対談】ブランディングとコーポレートコミュニケーションにおけるオウンドメディアの役割

―日本たばこ産業 パブリックリレーション部長 菊池 孝徳 氏
―ライフネット生命保険 常務取締役 中田 華寿子 氏

JT_R

菊池 孝徳 氏/1989年入社。食品事業本部事業企画部、飲料事業部商品統括部長などを経て、2008年より食品事業本部統括部長。2011年1月より現職。

lifenet_R

中田 華寿子 氏/電通ヤング・アンド・ルビカム、スターバックス コーヒー ジャパン、GABAマーケティング部門長・常務執行役員を経て、2008年4月、マーケティング部長としてライフネット生命保険に入社。2011年4月より現職。

together_R

[講演内容]
インターネットを販売チャネルとするライフネット生命保険の中田氏からは、企業や商品理解の促進、また企業のファンづくりや既存ファンとのエンゲージメント強化など、多様な役割を担うオウンドメディアの戦略について語られた。一方、事業領域の多角化、さらにグローバル化が進む日本たばこ産業の菊池氏もコーポレートコミュニケーションにおけるオウンドメディアの重要性について解説。企業が手軽に情報を発信できるようになった時代だからこそ、理念と独自性の求められるオウンドメディア戦略について議論が進んだ。



lifenet

■これからのマーケティングに求められることは?

共感の獲得
(日本たばこ産業 パブリックリレーション部長 菊池 孝徳 氏) 

・正直であること
・顔がみえること
・体温が感じられること
(ライフネット生命保険  常務取締役 中田 華寿子 氏)

【講演】アプリ、LINE、フェイスブック・・・ソーシャルメディアは販促につながるか?~TSUTAYAのO2O販促の取り組み~

―カルチュア・コンビニエンス・クラブ エンタテインメント事業本部 FC本部 販促企画ユニット ユニットリーダー 中西 健次 氏

CCC1

中西 健次 氏/カルチュア・コンビニエンス・クラブ エンタテインメント事業本部 FC本部 販促企画ユニット ユニットリーダー

CCC2

[講演内容]
中西氏からは、O2O販促の取り組みをテーマにTSUTAYAでのARや携帯会員証などアプリの活用。また各種SNSを活用したコミュニケーションなどについて同社の活動が紹介された。


■これからのマーケティングに求められることは?
マーケットを創る意志


【「インターネットフォーラム・レポート」バックナンバー】

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ