またご登壇にあわせて「これからのマーケティングに求められること」についてコメントを頂きました。
「便利」で「楽しい」サービスをつくるコンテンツとテクノロジー~PC&スマホで体験価値を高める~
ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員 マーケティング部長 池田 健二 氏
岡山県出身。大手外食チェーンを経て1988年にワイヒガ・コーポレーション(現ドミノ・ピザ ジャパン)入社。店舗オペレーションを運営する営業部門の責任者から、2002年より広告宣伝・プロモーション・商品開発・お客様相談窓口といった全社のセールス活動を支えるマーケティング部門の責任者を務める。2010年より現職。
[講演内容]
日本で最初の宅配ピザチェーンとして1985年に創業して以来、新しいサービスへのチャレンジを続けているドミノ・ピザ。近年はインターネットからの受注拡大に注力しており、生活者のオンラインを中心としたライフスタイルの変化に合わせて、話題性の高いコンテンツやテクノロジーを積極的にマーケティング活動に取り入れている。それらの取り組みの中から、初音ミクとのコラボ企画による注文アプリや、ソーシャルメディアを中心に活用し話題となった「月面出店計画」、ゾロ目時間の0.1秒ぴったりを狙うとピザの半額クーポンをプレゼントする「世界最短のタイムセール」など、広告を作らずニュースを作るプロモーション事例について紹介した。
■これからのマーケティングに求められることは?
(ドミノ・ピザ ジャパン)
トライ&エラー
永久不滅ポイントとビッグデータをどう活用するのか?~クレディセゾンのネットマーケティング~
株式会社クレディセゾン ネット事業部 マーケティング部長 磯部 泰之氏
1992年クレディセゾン入社。営業企画部にてカード事業における営業企画の立案やDBマーケティング推進業務に従事。また銀行、百貨店、コンビニ等との合弁会社への出向を通じ異業種での事業運営にも携わった。その後、経営企画部、広告宣伝部を担当した後、2年前より新設部門であるネット事業部マーケティング部にてネットビジネスおける新規事業開発を担当している。
[講演内容]
今年3年目を迎えるネット事業における新規事業開発部門で開発したサービスの事例紹介を交えながら、会員情報と永久不滅ポイントを活用したクレディセゾンのネット戦略を紹介。カード会社であることの特性(属性データの正確性、信用力)と特徴(永久不滅ポイント710億円・ネット会員850万人)を活かした現状の取り組みと、昨今のネットビジネスのトレンドを踏まえた今後の展望を説明した。アメリカで普及し始めているカード連動型クーポンも紹介し、O2Oの可能性を示した。
■これからのマーケティングに求められることは?
(クレディセゾン)
Smile
「GRAND KIRIN」のマーケティング・コミュニケーション~店舗とSNSが連動した新サービス展開~
キリンビール株式会社 マーケティング部 商品開発研究所 新商品開発グループ 山口 洋平氏
[講演内容]
スペシャリティ・プレミアムビールとしてキリンビールが力を入れる「GRAND KIRIN」のマーケティング・コミュニケーションを紹介。2012年の販売目標を上方修正するなど好調に推移した成功のポイントとして商品開発からPR、プロモーションへの連携を挙げた。開発陣の思いや情熱を直接伝えるための「技術者による特別試飲会」を開催し、Webニュースを中心に拡散。先行販売したコンビニエンスストアでのトライアルに繋げた。また、「BEER to friends」というFacebookやTwitter上で、友人に一言のコメントと一緒に「GRAND KIRIN」を贈る企画を実施し、GRAND KIRINとの上質な出会いを演出した。
■これからのマーケティングに求められることは?
(キリンビール)
夢
デジタルメディアを活用したBtoB企業のブランディング”Story Telling”によるファン醸成と事業への貢献
日本GE株式会社 コーポレート・コミュニケーション本部 マネージャー 清水 智美 氏
国内機器メーカー、外資系IT企業で広報、マーケティングに従事したほか、マーケティング支援を専門とするコンサルティング会社においてプランナーとしてIT・通信企業などのBtoB事業を支援。2007年に日本GEに入社、現在はコーポレート部門にてデジタルおよびマーケティング・コミュニケーションをリードする。
[講演内容]
ソーシャルメディアの浸透によって、企業のコミュニケーションに期待されるものが変わりつつある昨今。こうした時代に、顔や事業内容が見えづらいB2B企業がコミュニケーション活動を通していかにブランディングを図り、それを事業成長へと繋げるか。PRやイベントとの連動を前提としたデジタル・コミュニケーションの設計や効果測定、また、その成功の鍵となるコンテンツ企画や運用方法について、自社のウェブサイトやFacebookページを例に挙げ、日本GEにおける取り組みとチャレンジを紹介した。
■これからのマーケティングに求められることは?
(日本GE)
『人』の本質の理解
≪ファミリーマートらしさ≫を重視したコミュニケーション~デジタルメディアを含むジェネレーションに応じた展開~
株式会社ファミリーマート 総合企画部 マーケティング室長 岩崎 浩 氏
[講演内容]
今年度、過去最高の出店を予定しているファミリーマート。ファミリーマートらしさである「気軽にこころの豊かさ」を感じていただけるように、コミュニケーションの領域でも“つながり”や“絆づくり”を実践していると紹介。特に、50歳以上のおとな世代や20~30代の世代、15歳までの「こども世代」など、ジェネレーションごとに細かく戦略を立ててアプローチしているという。50歳以上には、「おとなコンビニ研究所」などの活動を通じて理解・共感を目指し、20・30代には強力なコンテンツとのコラボやソーシャルメディアとの連携、15歳までの世代にはCSR活動を通じてコミュニケーションしていると話した。
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