日産自動車は、将来性のある日本の優れたアーティストに着目し、活躍を支援することを目的とした「日産アートアワード」の創設を発表。8月上旬にサイトを開設する。
このアワードは同社が創立80周年を迎える本年を皮切りに、隔年で開催。社長のカルロス ゴーン氏は賞の創設にあたり、「創造力は、社会の発展にとって非常に大切な資源であると強く信じています。日産アートアワードを通じて、創造力溢れる優れた日本人アーティストの活躍を支援することで、次世代へと続く日本社会の発展に貢献できればと思います。日産自動車は創立以来、革新的で創造性に溢れるクルマ作りを目指してきました。それは『人々の生活を豊かに』という当社の企業ビジョンの表現でもあります。アートは社内外を問わず、さらなる創造力を育んでくれるものと信じています」と話している。
第一回目となる「日産アートアワード2013」は現代アートを対象に選考を行い、次代を担う精鋭の日本人アーティストに贈呈する。今年5月末に第一次選考を行い、世界を拠点に活動する美術関係者 5名からなる審査委員会により、8名のファイナリストを選出した。
ファイナリストに選出されたのは、安部典子氏、小泉明郎氏、篠田太郎氏、鈴木ヒラク氏、西野達氏、増山裕之氏、宮永愛子氏、渡辺英司氏。候補者の推薦委員は、クイーンズ美術館キュレーター 岩崎仁美氏、インディペンデントキュレーター遠藤水城氏、アーツ前橋館長 住友文彦氏、ヒューストン美術館キュレーター 中森康文氏、インディペンデントキュレーター 吉田美也氏が務めた。
ファイナリストの8名は現在、9月18日~11月4日に横浜 BankART Studio NYK にて開催される展覧会へ向けて新作を制作中。そして展覧会期中の9月25日にはグランプリを決定、発表する予定。審査員は、森美術館館長 南條史生氏、横浜美術館館長 逢坂恵理子氏、インディペンデントキュレーター黄篤氏、パレ・ド・トーキョー館長 ジャン・ド・ロワシー氏、カリフォルニア大学バークレー美術館 パシフィック・フィルム・アーカイブ館長 ローレンス・リンダー氏が務める。グランプリ受賞者には、賞金500万円が授与される。