SNSで“無視”される広告、“炎上”する広告、“シェア”される広告

連載記事2回目までで、情報量が増えて広告が見られにくくなった現在では、コンテンツと広告を一体化して、ユーザーにシェアしてもらう方が自然だという話から、「広告が含まれたコンテンツを作る方法」について紹介しました。

そのような“広告コンテンツ”は、広告としての露出に加えて、シェアされることでさらにリーチを広げることができます。そこで、今回はこれまでの自分の経験をもとに、コンテンツの中でどのように商品を紹介すると、SNSでシェアされやすかったかを紹介したいと思います。
ちなみに、SNS上で何がNGで、何がウケるかに関連して、最近次のような「女性がキモいと感じる、男性のSNS投稿の特徴」を調べて記事を書きました。

“SNSキモ男”は本日卒業! 押さえておくべき“SNSクール男子”の5大ポイント!

この記事は、海外ドラマ『ヒューマニスト』の記事広告として廣洋社との共同企画で作ったものですが、実際に女性を集めた座談会を開き、ヒアリングして作りました。そして、女性がキモいと思う理由を一言でいうと“不自然”だからだそうです。

SNSでは、表情や発言がウソくさくて不自然だと、キモいと思われてしまいます。そして広告コンテンツも次のように、商品を“不自然”にホメているとウソ臭くて信用されず、さらにコンテンツが商品中心だと、単なる広告だと思われてシェアされにくくなります。


※逆に開き直って、商品をホメ過ぎてお笑いネタにする方法もありますが、特殊なので図からは省いています。

どんなにコンテンツを装った広告を作ろうとしても、提灯記事と思われてシェアされず、むしろダマされたと読者が感じて炎上する恐れがあります。本当に楽しめるコンテンツを作らない限りシェアされませんが、一方で多くのブランドストーリーは、読者からすれば興味のない物語です。

もし制作秘話などのブランドストーリーが非常に魅力的で話題になるならば、私も商品に沿ったコンテンツを作りたいです。何よりもクライアントに企画を通しやすく、効果にも直結します。

→問題となるのは、その商品が知られていない場合である!

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谷口 マサト[LINE 広告事業部 チーフプロデューサー]
谷口 マサト[LINE 広告事業部 チーフプロデューサー]

72年滋賀生まれ。LINE株式会社 広告事業部 チーフプロデューサー。
横浜国立大学の建築学科を卒業後、建築業界には進まず、空手修行のため渡米、主にヌンチャクを学ぶ。空手のテキサス州大会と柔術の大会で優勝した後、帰国するもヌンチャクでは食えず、96年にいち早くネット業界に入る。
制作会社を経て外資系のIT系コンサル会社へ。当時日本で数少ないIA(情報設計)の専門家として、大手コマースサイトのリニューアルを多数担当後、ライブドアへ。現在はLINE株式会社にて、企業とのタイアップ広告企画を担当する。

一方で、運営する個人サイト「chakuwiki/借力」は累計4億2千万PVでベストブログ・オブ・イヤー賞(エンタメ部門)など受賞多数。サイトから発展した『バカ日本地図』などの書籍を宝島社などから6冊出版している。

Blog: http://blog.chakuriki.net/
Facebook: https://www.facebook.com/masato.taniguchi.5
Twitter: http://twitter.com/chakuriki

谷口 マサト[LINE 広告事業部 チーフプロデューサー]

72年滋賀生まれ。LINE株式会社 広告事業部 チーフプロデューサー。
横浜国立大学の建築学科を卒業後、建築業界には進まず、空手修行のため渡米、主にヌンチャクを学ぶ。空手のテキサス州大会と柔術の大会で優勝した後、帰国するもヌンチャクでは食えず、96年にいち早くネット業界に入る。
制作会社を経て外資系のIT系コンサル会社へ。当時日本で数少ないIA(情報設計)の専門家として、大手コマースサイトのリニューアルを多数担当後、ライブドアへ。現在はLINE株式会社にて、企業とのタイアップ広告企画を担当する。

一方で、運営する個人サイト「chakuwiki/借力」は累計4億2千万PVでベストブログ・オブ・イヤー賞(エンタメ部門)など受賞多数。サイトから発展した『バカ日本地図』などの書籍を宝島社などから6冊出版している。

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