「来年、名古屋でお目にかかれることを楽しみにしています」――。次年度全広連大会が開催される名古屋を代表して、愛知広告協会の大島寅夫理事長(中日新聞社代表取締役副会長)は5月の全広連青森大会で強調した。大島理事長は、地域の観光PR部隊として人気を集めている「名古屋おもてなし武将隊」の2人とともに登壇し、扇子を高く掲げた。
2014年5月14日~16日に開かれる「第62回全日本広告連盟名古屋大会」のテーマは、「『愛』に来い。『知』を語れ。日本ど真ん中広告会議。~発信しよう。ものづくりの地から、ものがたりのチカラ~」。戦国武将の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を生み出した地域ということもあり、武将姿で勇ましくアピール。青森大会に参加した愛知広告協会の関係者は約100人にも上り、来年の大会開催にかける意気込みをうかがわせた。
2014年の名古屋大会開催をアピールする愛知広告協会の大島寅夫理事長(中央)。
地元をPRする「名古屋おもてなし武将隊」の2人が加勢して会場を盛り上げた
追い風の名古屋で充実した大会に――愛知広告協会・大島寅夫理事長
愛知広告協会・大島理事長
愛知広告協会も今年、全広連とともに60周年を迎えます。来年の名古屋大会の推進も含め、現在複数の60周年プロジェクトを進めているところです。
私たちには「愛知、名古屋を知らずして日本を語るなかれ」との強い思いがあります。経済も広告界も東京だけで成り立っているわけではありません。ぜひ全国の方に愛知、名古屋を知っていただく良い機会となるよう、中身の濃い大会にしたいと思います。
東海エリアはものづくりの地で輸出産業の占める割合が高いのが特徴です。以前は円高株安が大きな痛手となっていましたが、いわゆるアベノミクスでは多くの企業がその恩恵を受けています。
愛知、静岡、岐阜、三重の各県からなる東海エリアの総生産額は、全国の12.6%(09年度)。製造品出荷額では23.7%にも及びます(10年)。港別の輸出総額では、名古屋港は全国1位を誇ります。
名古屋大会のロゴ
自動車産業のイメージが強い東海エリアですが、工作機械の8割は愛知県でつくられています。このほか、航空機やロケットなどの製造でも知られています。一方で農業も盛んです。愛知県の10年の農業産出額は全国6位、そのうち「花き」は1位を誇ります。
東京―名古屋間のリニア中央新幹線は2027年に開業し、45年にはさらに大阪までつながる予定です。それに伴う名古屋駅周辺の再開発が進められています。また、一時都心から離れてしまった大学の都心回帰が進んでいます。復元工事を進めていた名古屋城の本丸御殿は5月末に完成しました。世界一のプラネタリウムやJRのリニア・鉄道館など、さまざまな施設も充実しています。
愛知県の会社は地元に本社を置き続けるところが多いのも特徴。それがこうした豊かな土地を支えているとも言えます。