「海外アワード事情」

今年のNY ADCのエントリー募集ポスターのコンペティション用に制作した写真。川村さんの作品が90点以上の中から選ばれ、実際のポスターやバナーなどに使用された

ちょうど今の時期、海外ではアワードシーズンに突入しています。多くの賞が締め切りを迎えたり、結果が発表になったり。エージェンシーで働く人は毎年この時期になるとエントリー作業に追われたりしてヒーヒー言っています。僕も今、日本の「東京インタラクティブ・アド・アワード」の審査でヒーヒー言ってます。そんなわけで、今回はそんな海外のアワード事情についてお伝えしたいと思います。どういった賞がポピュラーなのか、どういった作品が評価されるのか、そしてそもそもアワードってどうなのよ? といったことをゆるく書けたらと思います。

近年、広告のジャンルできちんと注目・評価されている海外賞を列挙すると、やはりまずカンヌライオンズD&ADOne ShowNY ADC(ADCは国やエリアごとに違う組織になっています。ニューヨークとベルリンの二つがしっかりしています)といった名前がまず挙がります。次いで最近皆が注目しているアワードでは、Andy AwardsWebby AwardsTomorrow Awardsがあります。 広告賞のエントリーフィーはバカみたいに高いし、 意外とみんなが知っている賞が実は大して評価されていなかったりということもあるので、必要なアワードやカテゴリーをきちんと選んで応募することが大事だと思います。(次ページに続く)

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川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)
川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)

2002年、CMプランナーとして博報堂に入社。2005年に英広告会社BBHの東京オフィス立ち上げに参加し、2007年にオランダ・アムステルダムの180(ワンエイティー)へ。米ニューヨークのBBHを経て、2010年9月からWieden+Kennedy New York クリエーティブ・ディレクター。2011年6月に伊藤直樹氏、原野守弘氏、清水幹太氏、中村洋基氏と「PARTY」を立ち上げ現職。
アディダス、プレイステーション(ソニー)、日産自動車、アックス(ユニリーバ)、グーグルなどのグローバルキャンペーンを手掛けつつ、「Rainbow in your hand」といったブックデザイン、SOUR「日々の音色」ミュージックビデオのディレクションなど活動は多岐にわたる。カンヌ国際広告祭やNY ADC、ワンショー、D&ADなどで受賞。

ウェブサイト: http://www.masa-ka.com/

川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)

2002年、CMプランナーとして博報堂に入社。2005年に英広告会社BBHの東京オフィス立ち上げに参加し、2007年にオランダ・アムステルダムの180(ワンエイティー)へ。米ニューヨークのBBHを経て、2010年9月からWieden+Kennedy New York クリエーティブ・ディレクター。2011年6月に伊藤直樹氏、原野守弘氏、清水幹太氏、中村洋基氏と「PARTY」を立ち上げ現職。
アディダス、プレイステーション(ソニー)、日産自動車、アックス(ユニリーバ)、グーグルなどのグローバルキャンペーンを手掛けつつ、「Rainbow in your hand」といったブックデザイン、SOUR「日々の音色」ミュージックビデオのディレクションなど活動は多岐にわたる。カンヌ国際広告祭やNY ADC、ワンショー、D&ADなどで受賞。

ウェブサイト: http://www.masa-ka.com/

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