旅行業最大手のJTBグループは9日、音楽業界に新規参入した。音楽コンテンツの企画、制作、プロデュースを手掛ける音楽レーベル「JTBミュージック」を同日付で設立し、音楽を活用した観光、地域振興の推進を図る。運営は、グループの広告会社「JTBコミュニケーションズ」。声優の事務所運営をはじめ、イベントの企画・制作などのノウハウを持つ強みを生かし、観光と音楽を組み合わせた事業を展開していく。
第一弾としてデビューするのは、女性5人で構成される「タビカレガールズ」。観光庁が推進する、全国78の新たな観光地の魅力開発と旅行商品化を推進するためにスタートした「タビカレ=官民協働した魅力ある観光地の再建・強化事業」のPRユニットとして誕生したグループだ。タビカレ事業PRソング「君に伝われ!Wonderful Japan!」で11月6日にCDデビューが決まっている。
JTBの本事業責任者は、「旅に付きものの観光や地域振興に音楽は効果的。日本が元気を取り戻してきた今こそ、JTBとして地方活性化に貢献できるやり方を模索した」と説明。さらに「ご当地ソングの制作や、ご当地アイドルの育成も予定している」と今後の展望を明かしている。新曲は、10月24日に東京・丸の内に期間限定でオープンする「タビカレカフェ」でお披露目される予定。