近畿日本鉄道(近鉄)は9月、第50回宣伝会議賞において同社の課題で協賛企業賞を受賞したキャッフレーズ「参拝は伊勢で、乾杯は志摩で。」を軸とした観光プロモーション・キャンペーンを開始した。「おかげさまを伝えよう」キャンペーンと銘打ったこの企画は、特設WEBサイトを中心に展開。大切な人に宛てた「感謝の手紙」を応募すると、抽選で31組62名に「おかげさまを伝える旅(ペア10万円相当)」がプレゼントされるというもの。
プレゼントの内容は、志摩観光ホテルの宿泊券、同ホテル内のレストラン「ラ・メール」の食事券、伊勢・志摩エリア周遊券「まわりゃんせ」。また、ディナーの際のサプライズ演出として、応募された手紙が現地に届けられる。伊勢では神様への感謝(参拝)を、そして志摩では身近な人への感謝を伝えるという旅のプランを提案することで、「大切な人に感謝の気持ちを伝える機会」としての伊勢・志摩への旅を印象付け、観光誘致を活性化するきっかけとしたい考えだ。
今年は伊勢神宮が20年に一度社殿を建て替える「式年遷宮」を迎える年。そのメインイベントである「遷御(せんぎょ)の儀」が10月2日、5日にそれぞれ内宮、外宮で開催されるのを前に、キャンペーンを開始した。首都圏での新聞15段広告や駅貼り広告、WEB広告など複数メディアを活用し、積極的にキャンペーンの告知を行っている。
「参拝は伊勢で、乾杯は志摩で。」――このキャッチフレーズで協賛企業賞を受賞したのは、フロンテッジの鎌谷友大さん。同キャンペーンは、鎌谷さんの提案により実現したものだという。「当社は、近鉄特急を利用した首都圏からの観光誘客を促進すべく、プロモーション施策の検討を重ねてきた。鎌谷さんのキャッチフレーズを使った駅貼り広告を展開する話は、受賞直後から持ち上がっていたが、今回、鎌谷さんの提案で展開メディアを大きく拡大。一大キャンペーンとして展開することになった」
(近畿日本鉄道 営業企画部 宣伝課長 能川一太氏)。