「アイルランド」がギネスと消防士をつなぐ鍵
「ギネスビール」は、消防士を支援する財団「リアリー消防士財団」と連携し、米国の消防士のために100万ドル(約1億円)を集めるキャンペーンを開始した。ニューヨーク市消防局の防火衣をモチーフにしたTシャツを一般販売して資金を集めていく。男性用と女性用の2つのデザインを用意した。期間は、創始者アーサー・ギネスの誕生日9月24日から、アイルランドの祝日「聖パトリックの日」3月17日まで。近年続けている「Made of More」キャンペーンの一環。
ギネスと同財団、ニューヨーク市消防士はいずれもアイルランドと深い縁がある。「ギネスビール」はアイルランド・ダブリンの聖ジェームズ・ゲート醸造所を由来とするビール。「リアリー消防士財団」は、9.11で消防士の従兄弟を亡くしたアイルランド系俳優デニス・リアリーが設立した慈善財団で、消防局が装備改善や消防士により良いトレーニングを提供するための支援を行っている。ニューヨークの消防士にはアイルランド系アメリカ人が多く、現在も、ニューヨーク市警やニューヨーク市消防局は「聖パトリックの日」にパレードを行うしきたりがある。
また、「ギネス・ドラウト」「ギネス・ブラックラガー」「スミスウィック・アイリッシュエール」「ハープ・ラガー」といった、アイリッシュビールを取り揃えたバラエティパックを用意。この売上げも最大10万ドルまで、目標金額に加算される。