恵比寿ガーデンプレイスとLove Letter Project実行委員会は10月19日・20日の2日間、アート展「Love Letter Project ~心撼(うご)かすラブレター~」を開催する。同展は、書家の紫舟さんによる企画監修のもと、teamLab(チームラボ)のデジタル技術を活用して制作したアートインスタレーション作品を展示するもの。
「Love Letter Project」は2007年にスタートし、今年で7回目の開催を迎える。世界に向けて日本を発信することを目的に、日本の文化とテクノロジーを融合させたアート作品の制作を行い、毎年この場で発表してきた。
今年の作品テーマは象形文字。会場の壁に投影された象形文字に鑑賞者が自身の影で触れると、文字が徐々に形を崩していき、漢字の成り立ちを逆再生するかのように変化、最後にはその文字が表す意味のアニメーションに変化する。たとえば「馬」という字が金文から甲骨文字へ、そして馬のアニメーションへと変化していくといった具合だ。
さらにそのアニメーションは、壁に映し出された他のアニメーションや、鑑賞者自身と相互作用を起こす。たとえば「犬」の象形文字に触れると、徐々に文字が犬のアニメーションとなり、鑑賞者の足元に近づいてじゃれてきたり、歩くとついてくる。作品には、子どもたちに日本語の成り立ちに興味を持ってもらい、ひいては日本の文化や技術に関心を持ってもらいたいという思いが込められている。
会期中は、紫舟さんの指導のもと、「あたたかい」「激しい」「切ない」などさまざまなニュアンスがこもった書体を自らの手で生み出し、大きな和紙に手紙を綴るワークショップも開催される。
2011年開催時に発表した作品「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」。フランス「Laval Virtual 2012」で「設計芸術文化賞」を受賞するなど世界中で展示・評価されたほか、現在は成田空港第一ターミナルで展示中。