近畿大学(大阪府東大阪市)は13日から、大阪市の阪急梅田駅とJR天王寺駅に大型の交通広告を掲出している。今春の入試から出願を紙からインターネットへ完全移行したことを告知するもので、入試シーズンに向け学生や父母に大学の取り組みを訴求する。
紙の願書をやめることが環境負荷の低減につながるとして、広告のキャッチフレーズを「近大は、エコひいきする大学です。」とアピール。出願のネット移行とともに、受験料を3000円割り引くことを記したリーフレットを広告に貼り付けた。リーフレットは草花の種が入った古紙で作成したもので、水につけて土に埋めると花が咲く「エコな広告」という仕掛けだ。広告は19日まで掲出する。
近大は昨年4月、全国の大学で初めて出願の完全ネット化を発表。昨年の入試では紙の出願とネット出願を併用し、ネット出願が7割に達したことから今春完全移行に踏み切った。ネット以降を「エコ出願」としてロゴも作成し、他大学にも名称とロゴの使用を開放している。ネット出願をめぐっては、近大の発表後東洋大や中京大なども相次いで今春からの完全移行を発表している。