深澤直人氏「モノからコトのデザインへ」
優れたデザインに贈られるグッドデザイン賞(主催・日本産業デザイン振興会)の2010年度の大賞選出会と贈賞式が10日、東京ミッドタウン(港区)で行われた。大賞候補15点から審査員と受賞者が投票して5作品を選出。さらに決選投票でダイソン「ダイソン エアマルチプライアー」が437票を獲得、2位に137票差をつけ、今年度のグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)に決まった。
羽根のない扇風機「エアマルチプライアー」は、事故を未然に防ぐ安全性、発想の革新性が評価された。得票2位はキュービック運営のカプセルホテル「9h(ナインアワーズ)」、3位は日産自動車の電気自動車「リーフ」だった。
審査委員長の深澤直人氏は総評として「デザインの形が変わり、物理的なモノからコトのデザインが多くなった。デザインのカテゴリーが広がった年だった」とコメントした。
東京ミッドタウン デザインハブでは、12月5日まで受賞記念展が開催される。