博報堂 須田和博氏による自主開発型クリエイティブ・ラボ「スダラボ」発足

博報堂は、同社のデジタル領域・ダイレクト領域などに強みを持つ社内クリエイターを中心とし、次世代型クリエイティブを開発する社内横断プロジェクト「スダラボ」を発足した。「スダラボ」は、先進的なアイデアを形にする自主開発業務を中心に行う組織で、同ラボで開発した案件を様々な企業・社会に提案していくスタイルで、仕事の可能性を探っていく。

博報堂のクリエイティブディレクターの須田和博氏をリーダーに、クリエイティブディレクターの鷹觜愛郎氏ら7人が名を連ねる。「生活者のインサイトを察して、ウケるアイデアを創る能力」「アイデアを伝わりやすい、魅力的なことばにする能力」「複雑な事象や構造を、パッと一瞬でわかる見た目にする能力」を強みとし、プロジェクトに応じて、さらに社内からさらにメンバーが加わって、新しいソリューションを創出していくという。

試作品(プロトタイプ)第1弾として、青森県田舎館村の観光事業を支援する取り組み「ネイチャー・バーコード」を制作した。

田んぼに描かれた広大な絵「田んぼアート」をスマートフォンの専用アプリのカメラでかざすと、その中から特異点を認識し、お米を購入できるECサイトへ移動する。風景を売り場にし、同村の観光名物であった「田んぼアート」を、農家の物販収益に結びつける試みだ。

須田氏は、このラボを通じて広告事業領域の拡大を目指すと同時に、ラボを若手育成の場にしていきたいと話す。

「普段の仕事の中では、なかなか若手が力を存分に発揮できるチャンスはありません。ですが、場を与えれば若い人は力を出せるし、モチベーション高く頑張ることができる。いま進んでいるプロジェクトは全て“自分たちが生き生きできることを見つけて実行しよう”とメンバーが自主的なブレスト・ミーティングを繰り返して生まれたものです」。

同ラボでは、「なるべく速く・簡単に・コストをかけずに」プロトタイピングを行い、ユニークでスムースな実現を目指す。

また、実験的に商品化を行い、その結果を見てチューニングするなど「やってみて、初めてわかること」を重視するスタイルで開発を進めていくという。

スダラボ」メンバーは下記の通り。詳細は同ラボWebサイトにて。

<リーダー>
須田和博(博報堂 クリエイティブディレクター)
<メンバー>
鷹觜愛郎(博報堂 クリエイティブディレクター)
亀谷政晃(博報堂 デジタルクリエイティブキュレーター)
江口貴博(博報堂 インタラクティブプラナー/CMプラナー)
志水雅子(博報堂 インタラクティブプラナー/コピーライター)
中村圭 (博報堂 インタラクティブプラナー/コピーライター)
児島啓多(博報堂 インタラクティブプラナー/アートディレクター)

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