売れるネット広告社は、本日、テレビCMや新聞広告といったなどマスメディアの広告クリエイティブの「A/Bテスト」を可能とするASPツール「売れる TVCM クリエイティブテスター」「売れる 新聞・チラシ クリエイティブテスター」を発表した(共同開発:Fusic)。
同社はこれまでインターネット広告のA/Bテスト、ランディングページ最適化などを行ってきた。
今回提供するツールは、そのインターネット広告で行われている、複数のクリエイティブを作成して小規模テストを行い、最もレスポンスの高かったクリエイティブを採用して、大規模に展開するという「A/Bテスト」の手法を、マス広告のクリエイティブに活かすというもの。
同社 代表取締役社長の加藤公一レオ氏は「これまで、マス広告のクリエイティブは、会議室の中で、クリエイターや宣伝担当者によって決定されていました。しかし、インターネット広告のクリエイティブがA/Bテストという、消費者の判断によって反応の良し悪しを判断してから大規模展開するのに、マス広告はいまだそうしたことが行われていない。そうした現状を打ち破り、マス広告においてもしっかりと統計上のテストを行ったうえで展開することで、広告効果を最大化すべきと考え、このツールを開発しました」と話す。
仕組みとしては、テレビCMならばまず複数パターン作成し、それぞれの動画広告が流れる広告クリエイティブテスト用のランディングページを作成。ネット広告からの誘導先として均等に誘導してA/Bテストを実施し、最も効果が高かったクリエイティブで実際のテレビCMを流す。
「例えば通販のインフォマーシャルなら、ランディングページでは、CMが流れ終えたら申し込みフォームが現れるようにする。そこから申し込みが最も多かったものが、効果が高いということになる。新聞広告も同様で、複数クリエイティブを貼り付けたランディングページを用紙して、申し込みフォームを入れればよいのです」(加藤氏)。
また、イメージ、ブランディングを目的とした広告のクリエイティブ効果を測定する際は、申し込みフォームではなく、自社サイト、キャンペーンサイトへのリンクを貼り、どれだけサイトに誘導できたのかを見る。それにより、どのクリエイティブが”より詳しい情報を見たい”という興味・関心を喚起したのかが分かるという。
同社では、この手法で選んだクリエイティブが、本当に成果につながったのかについて、クライアント協力の元、4年間にわたり実験を行った。
「その結果、あるクライアントのインフォマーシャルでは、CM放映によるレスポンスが5~6倍になりました。また、別のクライアントのイメージ広告、ブランディング広告でも実験を行い、商品の出荷量を指標として設定したところ、これまでのCM放映時よりも出荷量が大幅にアップしました。よく、オフラインとオンラインの広告は違うとか、申し込みやサイト誘導だけでクリエイティブの良し悪しは判断できないなどと言われます。しかし、実験、検証を重ねた結果として、ネット広告を活用したA/Bテストを経たクリエイティブを使用することで、効果を高められるのです」と加藤氏。
このツールは、テレビCM、新聞広告に限らず、ポスター、パンフレット、パッケージなど様々なことに活用できるという。
加藤氏は「これをきっかけに、マス広告のクリエイティブにおいても、ネット上のA/Bテストの結果によって統計的に選定されるようになっていくと考えています」と話す。
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