自動車およびエレクトロニクスブランドが健闘
ブランドコンサルティング会社のインターブランドは24日、優れた「グリーンブランド」のグローバルランキング「Best Global Green Brands 2014」を発表した。
2011年にスタートした同ランキング。今年は、昨年第2位だったフォードが順位を上げ、3年連続首位だったトヨタと順位が入れ替わった。
続く第3位にホンダ、第4位に日産と、ここまで自動車ブランドが続き、第5位にはパナソニックがランクインした。
パナソニックに続き、6位にノキア、7位にソニー、10位にデルとエレクトロニクスブランドも健闘した。
日本からは5ブランドがトップ10入りしたほか、50位以内では26位にキヤノンがランクインしている。
「Best Global Green Brands 2014」上位20位は以下の通り。
「Best Global Green Brands 2014」上位20位
今年順位/昨年順位/ブランド名/カテゴリー/「パフォーマンススコア」-「パーセプションスコア」
1/2/フォード/3.2
2/1/トヨタ/0.3
3/3/ホンダ/1.8
4/5/日産/6.6
5/4/パナソニック/13.9
6/9/ノキア/19.0
7/11/ソニー/10.7
8/15/アディダス/6.1
9/8/ダノン/-1.3
10/10/デル/6.9
11/16/サムスン/8.3
12/6/ジョンソン・エンド・ジョンソン/2.8
13/13/BMW/5.8
14/23/フィリップス/5.4
15/21/インテル/12.3
16/7/フォルクスワーゲン/3.0
17/12/ヒューレット・パッカード/9.7
18/14/ネスレ/4.0
19/33/イケア/-6.5
20/19/コカ・コーラ/-12.2
インターブランドでは、「環境パーセプション(=生活者にどう認識されているか)」と
「環境パフォーマンス(=企業が実際にどんな活動をしているか)」を両立しているブランドを優れたグリーンブランドの条件と定義。その2つのデータをもとに「グリーンブランドスコア」を算出し、スコアが高い50社をランキング形式でまとめている。
調査・評価の対象は、同社の「Best Global Brands 2013」にランクインした企業ブランド。
「環境パーセプション」は、GDP上位10カ国(アメリカ、中国、日本、ドイツ、フランス、イギリス、ブラジル、ロシア、イタリア、インド)の生活者を対象に企業の環境活動に対する認識を調査し、その結果を分析・評価して算定。「製品・サービス」「オペレーション」「リサイクル」「環境保全活動」「環境リーダーシップ」の5つの活動を、(1)信用力、(2)適合性、(3)差別化要素、(4)一貫性、(5)存在感、(6)理解度の6つの指標で評価した。
また「環境パフォーマンス」は、企業が公表している情報をもとにコンサルティング会社のデトロイト社が(1)ガバナンス、(2)ステークホルダーへの関与、(3)オペレーション、(4)サプライチェーン、(5)輸送・物流、(6)製品・サービスの6つの指標で評価・算定した。
上位10位では、9位のダノンのみ、パーセプションスコアがパフォーマンススコアより高い「イメージ先行型」、他はその逆の「パフォーマンス先行型」という結果に。
「パフォーマンス先行型」としては、特に5位のパナソニック、6位のノキアはスコアのギャップがそれぞれ13.9、19.0と大きく、環境活動の実態と、それに対する消費者の認識・理解との間にギャップがあることを示している。