株式会社博報堂DYホールディングスのグループ横断型組織「博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター」では、 iPhone3G/3GSユーザーから最近発売されたandroid端末ユーザーまでを含めた10~60代男女スマートフォンユーザーの実態を把握する調査を実施いたしました。
ユーザーを「最初に購入したスマートフォン」をもとに3つのグループ=世代に分類し、世代間の比較を行ったところ、世代によってスマートフォンの購入理由や使い方、生活・消費意識などの特徴的な違いが明らかになりました。
- 第一世代 iPhone3G/3GSを最初に購入 (購入時期:2008年7月~2010年6月頃)
- 第二世代 iPhone4を最初に購入 (購入時期:2010年6月頃~現在)
- 第三世代 android端末を最初に購入 (購入時期:2010年10月頃~現在)
「第一世代」はスマートフォンを従来型携帯とは全く別物のデバイスとして購入し、アプリや音楽再生、スケジュール管理をはじめとする“スマートフォンならでは”の機能を幅広く活用していることが分かりました。
「第二世代」も同様にスマートフォンを従来型携帯とは全く別物として購入、ネットやSNSを利用するほか写真撮影・閲覧などにも活用しています。この層はファッションへの関心の高さや生活エンジョイ志向も特徴的です。
「第三世代」は従来型携帯の機能を重視してスマートフォンを購入し、実際の使い方も通話やメールなどの“従来型携帯でもできること”が中心となっていることが分かりました。
また、震災後に実施した首都圏での追加調査では、震災をきっかけに利用頻度が上がった機能にも、世代間で違いがあることが分かりました。
調査の概要
調査時期 : 2011年2月15-17日
調査地域 : 全国
調査対象 : 高校生~69歳男女のスマートフォンユーザー515名
調査方法 : インターネットアンケート調査
震災後追加調査の概要
調査時期 : 2011年4月8-10日
調査地域 : 1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)
調査対象 : 高校生~69歳男女のスマートフォンユーザー309名
調査方法 : インターネットアンケート調査
調査結果の詳細
性年齢/居住地/世帯年収
- 第一世代の男性比率の高さが際立つ。第二世代は10~20代比率が高く、若いユーザーが多い。
- 第二世代の「関東地方」「近畿地方」が高めで、都市部居住者が多いと考えられる
- 最も年収が高いのは第一世代。ユーザー層の若い第二世代は、他の世代と比較してやや低い。
スマートフォン購入時最重視点
- 第一世代は、「ブランド/メーカー」が他世代と比較して高い。
- 第二世代は、「インターネットの使いやすさ」「利用できるアプリの種類」が他世代と比較して高め。
- 第三世代は、「従来型携帯機能(おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信など)」が他世代と比較して高い。
スマートフォンでよく使う機能
- 第一世代は、「アプリ」「音楽再生」「スケジュール管理」が他世代と比較して高い。
- 第二世代は、「ネット閲覧」「ネット検索」「写真撮影・閲覧」「SNS」が他世代と比較して高い。
- 第三世代は、「メール作成・閲覧」「通話」が他世代と比較してやや高め。また、「ワンセグ視聴」「おサイフケータイ」「赤外線通信」が高いことが特徴。
生活意識
- 第一世代は、「自信のあるファッション/外見をしていると自信が持てる」「異性からよく見られたい」が他世代と比較すると低い。
- 第二世代は、「自信のあるファッション/外見をしていると自信が持てる」「楽しさ・面白さを求め生活をエンジョイしたい」が、他世代と比較して高い。
- 第三世代は、「仕事よりも生活を楽しむことを重視したい」が他世代よりも低い。
消費意識
- 第一世代は、「買う前に値段をよく比較する」「計画的に買い物」が他世代と比較して高い。
- 第二世代は、「ブランド商品にはそれなりの良さがある」「自分は買い物上手」が他世代と比較して高い。
- 第三世代は、「品質がいいものは値段が高い」「衝動買いをよくする」「新製品はすぐ試す」が他世代と比較して高い。
(※参考)首都圏での震災後追加調査/震災前後のスマートフォンの使い方比較
- 第一世代 : ①「SNS」、②「ニュースの閲読」、③「電子書籍の閲覧」
- 第二世代 : ①「通話」、②「ニュースの閲読」、③「SNS」
- 第三世代 : ①「ニュースの閲読」、②「通話」、③「ワンセグ視聴」
調査結果の詳細はこちら:http://www.hakuhodo.co.jp/news/year/2011/20110524/index.html
博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターとは
当組織は、スマートフォンやタブレットPCを活用した、新しい広告手法やサービスの開発といったマーケティングソリューションを提案する、博報堂DYグループ横断の組織です。中核事業会社4社(株式会社博報堂、株式会社大広、株式会社読売広告社、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ)だけでなく、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社を始めとしたグループ各社それぞれが、クライアントへのソリューション提供の取り組みやスマートデバイス領域の新サービスの開発を行っております。
当組織ではこれらの動きや情報を集約し、グループ内のリソースのみならず、メディア・テクノロジー提供企業・制作会社など外部とのネットワークも活用し、新たな広告手法や効果的なマーケティング手法の開発を推進してまいります