ソーシャル経済ニュースメディア「NewsPicks」(ニューズピックス、NP)は10日、メディア上の特定カテゴリーを広告主がスポンサードする「ブランドカテゴリー」を開始した。「イノベーション」をテーマとしたカテゴリーで、日本IBMが広告主となっている。
スマートフォン(スマホ)アプリ版とパソコンのブラウザ版の両方で閲覧できる。いずれも画面の上部に「Supported by IBM」の表記がある。スマホアプリ版のみ、カテゴリー内の記事の間に、IBMによる30秒の動画広告が掲載されている。
同カテゴリーに含まれる記事は12日現在、NPの独自編集記事と、NPが契約するマサチューセッツ工科大学(MIT)による「MIT Technology Review」と、米ブルームバーグの記事を翻訳したもの。IBMの自社運営のメディア(オウンドメディア)「mugendai(無限大)」の記事も並ぶが、2~3割ほど。
どの記事をカテゴリーに含めるかの編集権は、NP側が持つ。MITとブルームバーグには、スポンサードを受けたカテゴリー向けの記事として、1記事あたり一定の料金を特別に支払うという。
10月15日には、広告主がオウンドメディアの記事や自社に関連する他社記事を発信できる「ブランドアカウント」も開始。リクルートがスポンサーとなった。「広報的な情報発信を一元管理できるイメージ」(NP運営のユーザベース)とし、スポンサーが、NPに参加する一般メディアと同様に、紹介する記事を選べる。
いずれも成果指標については非公開とした。「いずれも反響などのフィードバックを重ねている。『ブランドカテゴリー』は記事のラインナップなどを調整して読者にも広告主にもメリットのあるように、『ブランドアカウント』でも個別記事の反応を提示しながら、アカウント全体が盛り上がるように、工夫を重ねていきたい」(同)
連載をスポンサードする「ブランドストーリー」と合わせ、9月に発表した3種のブランド広告が一揃いした格好。かねてスタートした月額課金と合わせ、黒字化を加速させる。
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