米写真共有ソーシャルメディアのPinterestが、2015年年明けから、課金式で広告主企業の投稿を表示する「プロモーテッド・ピン」の運用を始めている。表示1000回あたりで課金する「CPM」方式で、対象は米国企業。投稿を表示させる検索キーワードなどを予約する。世界展開も計画しているが、日本での開始時期は未定。広告として投稿を表示させるプロモーショナル・コンテンツはTwitterやFacebookが先行し、成果を収めている。米ピンタレストも「プロモーテッド・ピン」で収益拡大を加速させる考え。
ターゲットとなる利用者を選ぶ際には、用いている端末、ユーザーの性別や位置情報、検索キーワード、写真カテゴリーが選べる。投稿のクリック1回あたりで課金する「CPC」方式も試験的にスタートさせた。こちらは招待制(プライベート)オークションで、日々、新たな広告主企業を迎えているという。
「Pinterest上の投稿はすでに3分の2以上が企業によるもので、ユーザーにとって自然で、発見を与えるものとなっている。利用者の反応を得て改善を重ねれば、『プロモーテッド・ピン』も、Pinterestに価値をもたらす」(ピンタレスト広報担当のミスヤ・スリニバサン氏)。
米調査会社コムスコアによると、Pinterestの月間利用者数は世界で7000万人。同調査会社のグローバル・ウェブ・インデックスの調べでは、2014年1月から9月にかけて、月間利用者数が前年同期比で111%と、急伸している。ほかのソーシャルメディアに比べ、女性利用者の比率が高い点も特徴。
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