任天堂は28日、ゲームプレーを撮影した動画など、任天堂の著作物を含むYouTube動画から得る広告収益を、投稿者と折半する「Nintendo Creators Program」を試験的にスタートさせた。投稿者は、動画をまとめた「チャンネル」か動画1本単位で登録でき、チャンネルなら70%、動画なら60%の収入を受け取れる。支払いは米ドルで、米決済サービスPayPalアカウントに振り込まれる。今後、配分率は変わる可能性がある。
近年、ゲームプレーを録画したり、ストリーミング配信で実況する動画が、オンライン動画プラットホームで人気を博している。YouTube上でゲームプレー動画を配信する「PewDiePie(ピューディパイ)」さんは、YouTube最多の3412万3511人のチャンネル登録者を持ち、2013年に400万ドル相当の広告収入があったとされる。
米アマゾンが14年夏に9億7000万ドルで買収した、ゲーム実況配信大手米トウィッチでは、14年7月時点でユニークユーザー数が5500万人に達し、投稿者も100万人以上となった。仏動画共有サイトのデイリーモーションは、「ゲーム関連動画が月間1億8000万回以上再生され、世界中から1100万人がアクセスしている」として、今年1月14日にゲーム動画専用プラットホームを立ち上げた。
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