グーグルとツイッターは19日、Google検索でリアルタイムにTwitter投稿(ツイート)を表示させると発表した。スマートフォンなど携帯端末の、Googleアプリやブラウザで検索できるようになる。当面の対象言語は英語で、地域は米国に限る。両社は2009年~2011年にかけ、Google検索でツイートのリアルタイム検索を提供していたが、提携を解消していた。
Twitterは利用者の8割がモバイルユーザーで、広告売上高もモバイル向けが9割を占めるため、携帯端末を優先させた模様。今後、デスクトップパソコン向けや、多言語・地域への提供を進める。
ツイートの表示先を増やし、Twitterユーザーや広告売上の拡大を狙う。特にユーザー数の鈍化が顕著だ。15年1~3月期の月間利用者数は3億人を突破したものの、前期(14年10~12月期)からの増加率は4.8%にとどまる。同社は、Google検索での露出量を増やし、ユーザー数拡大に期待をかける。14年7~9月時点で、Twitterの自社サイトやアプリ以外でのツイート閲覧数は約1850億回だったという。
ツイッターの2015年1~3月期の広告売上高は前年同期比72%増の3億8800万ドル(462億3800万円)で、総売上高は約520億円。2月には、広告ツイート(プロモツイート)を、Yahoo! JAPANや米ニュースアプリ「Flipboard(フリップボード)」へ配信すると発表した。Google検索にプロモツイートが表示されるようになるかは明らかにしていない。
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