サンリオエンターテインメントは10日、自社が運営するテーマパーク「サンリオピューロランド」の夏季プロモーションの一環で、デジタルコンテンツ「ちゃんりおメーカー」を公開した。
「ちゃんりおメーカー」では、顔写真をアップロードしたり、用意されたさまざまなパーツを組み合わせることで、ユーザーが自分自身をモデルにしたサンリオキャラクター「ちゃんりお」を作成することができる。累計利用者数は公開5日で180万人、公開10日が経った7月20日現在で580万人を超えた。Facebookなどでは、作成した「ちゃんりお」をアイコンとして使う人も多く見られる。
「ちゃんりお」のネーミングの由来についてサンリオエンターテイメント 宣伝部担当者に聞くと、「ピューロランドを もっと『誘いたくなる場所』に変えるということを念頭に置き、『◯◯“ちゃん”を誘って行こう』という思いを込めて、“ちゃん”とサンリオを組み合わせてつくった造語。コミュニケーションの場であるサンリオピューロランドのコンセプトを元にしたネーミングになった」と話す。企画制作は、博報堂とカヤック。
パークへの来園につなげる仕掛けも複数用意している。パーク内には、期間限定エリア「ちゃんりおタウン」がオープン。「ちゃんりお」を作成してパークを訪れると、そこで実施されるプロジェクション映像型のアトラクション「ちゃんりおバーチャルパレード」に、自分の「ちゃんりお」を登場させることができる。また、自分の「ちゃんりお」がプリントされたカード「ちゃんりおカード」を作成し、パーク内での買い物や食事などの際に提示すると特典を受けられる。また、パーク内の各所で入手できる「秘密のあいことば」を「ちゃんりおメーカー」に入力すると、限定の「ちゃんりおパーツ」を使えるようになる。
「メディア環境が変わりつつある昨今、今夏の取り組みを、この先5年、10年を見据えた広告戦略の一つの通過点として捉えることができるパートナーを選定した。今回の施策の目標としては、来場者数昨対比112%以上、10代後半~20代の女性ターゲット獲得などが挙げられる。『ピューロランドって、最近何だか面白いことをやってるな』と思っていただくことが狙いの一つ。社内でもイノベーションが叫ばれる中、従来のやり方に捉われることなく、新しい手法が実践できたと思う」と、前述の担当者は話す。
キャンペーン期間は8月31日まで。その後も、オリジナルのちゃんりおはSNSのアイコンなどとして使用することが可能だ。
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