「九十九島大学」サマースクール開催、おちまさと氏、福井崇人氏が講義

7月上旬、ブレーンの地域活性化プロジェクト「九十九島大学」第2回目となるサマースクールが開催され、おちまさと氏、福井崇人氏による講義およびワークショップが行われた。

7月11日、12日の2日間、九十九島大学サマースクールが長崎県佐世保市で開催された。1日目は受講生と地域のエキスパートの混合チームに分かれ、観光スポットを巡るツアーを通し九十九島への理解を深めた。講義を担当するおちまさと氏、福井崇人氏もツアーに参加し、アクティビティを体験。2日目は両氏による講義と、九十九島をアピールする99のネタ作りのワークショップが行われ、前日体験したことをもとに、新たなアイデアが開発された。

リピートされる観光地を目指せ

—おちまさと氏

おちまさと氏による講義は「要素と要素の掛けあわせ、小さな気付きの複合による話題企画の作り方」と題し、様々な人気商品や施設をプロデュースするおち氏ならではの企画・プロデュース方法が紹介された。「『企画』の『き』は日常のふとした出来事によく『気づく』、『か』はポジティブとネガティブの2つの目線で『考える』、『く』はより高位なものと『比べる』ということ。日頃から『気づき』をストックし、あるタイミングで掛け合わせることで面白いアイデアが生まれる」と語り、九十九島や周辺の観光地を視察した上での自身の「気付き」をプロジェクトメンバーに共有した。
また、魅力的なネタを企画するためのアドバイスとして「観光地はリピートされないと意味がない。『一回行ったからもういいや』ではなく『次も新しいものを見せてくれそうだからまた行きたい!』と多くの人に思ってもらえるような、大きな振り幅とリアル感のある企画の立案を目指して欲しい」と呼びかけた。

地域活性化で“使える”ソーシャルデザインのメソッドとは?

—福井崇人氏

福井崇人氏は、ソーシャルデザインのメソッドを使った課題解決の方法について、今までに機能した実例をもとに解説。九十九島の地域活性化のヒントになりそうな例として、書籍『希望を作る仕事 ソーシャルデザイン』(宣伝会議)で紹介されているものの中から「ワンアクション」「キャラクター化」「伝統の力を借りる」「祭りをつくる」などを取り上げ、プロジェクトに落とし込んで機能させるためのポイントを説明した。
講義の最後には、近江商人が大事にしていたとされる「売り手よし、買い手よし、世間よし」という、現代のビジネスや社会課題の解決にも通じる考え方を紹介した。

両氏による講義を受け、受講生からは「日常の些細な出来事の中に企画のヒントがあるということがわかり、常に『気付く』ことを心掛けたいと思った」「実際にプロジェクトに活かせる課題解決方法が数多く紹介され、とても参考になった」といった声が上がった。

プロジェクトメンバーによる99のネタ作りは継続して取り組まれており、完成したものは今後九十九島大学の公式ホームページにて順次発表されていく予定である。また、次回の特別講義は8月上旬に開催される。


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