PARTYとバーグが異色タッグ Fb共有相次いだWeb記事の裏側

トップページの写真には「加工をやわらげてください」とオーダーした伊藤さん。「当初は加工されすぎて、人造人間っぽかった」という。

『はあちゅうが激白「いま一番モテる男は、●●」』とのFacebook投稿を目にしただろうか。一見、“はあちゅう”こと伊藤春香さんが恋愛スペシャリストとして、「第一印象はどこを見る?」など「2015年下半期にモテる人」について語るインタビュー記事のよう。ただ、どこか違和感がある。投稿者とクロスワードパズルをベタ褒めしているような…?

実はこの記事、Facebookの登録情報からパーソナライズする仕組み。伊藤さんがインタビューに対し、“モテる人”の特徴として、読者の名字や居住地、年齢、出身校などを“モテる人”として挙げていく。文中、脈絡なく登場する“クロスワードパズル”は、今回の企画がPRするクロスワードゲーム「くまクロ」を指している。謎解きゲームで知られるSCRAPが制作したスマートフォン向けアプリだ。記事のアクセス数は、19日の公開から4日間で27万回を超えた。

企画制作は、PARTYとバーグハンバーグバーグ(BHB)。PARTYは最近では、著名人とトヨタ パッソに乗って悩みを相談できる「しずカー by PASSO」が話題に。BHBは、千葉市長と都市開発ゲーム「シムシティ」で対戦した21日付のPR記事が、Twitterで1万4000ツイート、Facebookでは1万2000いいね!を数えている。

急ピッチで進んだ異色タッグ

インタビュー記事と同時に、Facebook広告も活用した。こちらもカギは「パーソナライズ」だ。年齢・性別・趣味などで出し分け、テキストのバリエーションは1200種類を超える。

「Facebookのターゲティング広告や基本情報を活用し、一人ひとりに合わせたプロモーションをかける」というアイデアはPARTYが発案したもの。しかし「どうもイマイチ面白くない……」と暗礁に乗り上げかけたところ、BHBに協力を要請。急きょ、伊藤さんの起用が決まった。突然の出演依頼について、伊藤さんはこう振り返る。

「依頼があったのは深夜で、興奮したPARTYの中村(洋基)さんから、『はあちゅうと企画がやりたい!』とお電話をいただきました。聞いていても、完成図のイメージまでは湧かなかったのですが、とにかく『祭りが始まりそうだな』と、わくわくしました」

翌日にはもうインタビューを受けて…と、企画は一気に進みはじめた。

次ページ 「はあちゅうは激怒しなかった」へ続く

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