全日本シーエム放送連盟(ACC)が主催する「ACC CMフェスティバル」の過去の受賞作品をまとめたDVD作品集「もう一度観たい 日本のCM50年」が24日、エイベックス・エンタテインメントから発売される。1961年度から09年度までのACC各賞受賞作品の中から、78本のテレビCMを収録した。併せて、資生堂などのテレビCMを多く手掛けたCMディレクター・杉山登志(故人)の作品集も発売される。
「日本のCM50年」には、タレントの大橋巨泉を起用して話題になったパイロット「エリートS」(69年)や樹木希林、岸本加世子が出演する「フジカラープリント」(富士フイルム、80年)など往年の名作から、Web誘導CMへの先駆けともいわれる「ライフカード」(ライフ、06年)やソフトバンクモバイル「白戸家」(08年)など近年までのCM作品を揃えた。
ACCの50周年事業の一環で、日本コカ・コーラや資生堂のCM作品集を制作した実績のあるエイベックスに委託した。収録作品は、第49回(09年)までのACC賞(銅賞以上)受賞作品とACCが選ぶパーマネントコレクション(名誉殿堂)の中から、ACC側が候補を選定した。収録作品はすべて著作権者の許諾を得たもので、「許諾を得られずに収録できなかった作品も(収録数と)同数程度に上った」(エイベックス・エンタテインメントの山田隆史ディレクター)。
杉山登志の作品集「CMにチャンネルをあわせた日」は、資生堂のほか、松下電器産業(当時)や明治製菓などのCM59本を収録した。価格はそれぞれ4725円(税込み)。