日本広報学会、リスクマネジメントをテーマに研究発表全国大会 11日から東大本郷キャンパスで開催

日本広報学会の第21回研究発表全国大会が9月11日と12日、東京都文京区の東京大学本郷キャンパス(大学院情報学環・福武ホール)で開かれる。「リスクマネジメントと組織コミュニケーション」を統一論題に、研究発表やシンポジウムを行う。一般が参加できるシンポジウムも用意している。

会場の情報学環・福武ホール

災害や事件・事故、不祥事など危機時のコミュニケーションのほか、ソーシャルメディアに端を発する炎上事件などが話題に上る中で、企業や組織の広報機能が果たすべき役割について議論する。また、東日本大震災をケースとした災害時の情報発信や復興に広報が果たす役割、政治行政広報についても扱う。

学会の設立20周年記念大会としても位置づけており、11日午前中には20年記念特別セッションや20周年功労者表彰、このほど発行する「日本広報学会史」の紹介などが行われる。午後は広報・組織コミュニケーションやリスクマネジメントをテーマにした27本の研究発表を予定している。

12日は、午前と午後にそれぞれシンポジウムを行う。午前は「リスク社会における政治行政広報」と題し、ワカゾウ最高広報責任者で元衆議院議員秘書の伊藤和徳氏、パイプドビッツ執行役員政治山カンパニープレジデントの高橋伸氏、総理官邸広報官室や内閣広報室を経て政策分析ネットワーク事務局長を務める田幸大輔氏が登壇。島根大学の本田正美・戦略的研究推進センター特任助教がコーディネーターを務める。

午後(13:30~17:50)は「災害復興と情報発信」と題したシンポジウムを行う。岡本全勝・復興庁事務次官が「東日本大震災からの災害復興と情報発信」をテーマに基調講演を行ったのち、元神戸市広報課長の桜井誠一氏、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター副センター長の小山良太教授、いわき市役所職員の江尻哲生氏が登壇しパネルディスカッションを行う。コーディ-ネーターは関谷直也・東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター特任准教授が務める。

研究大会の全プログラムには、学会員でなくても当日参加可能(大会会費6500円、懇親会6000円)。12日午後の公開シンポジウムは無料。


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