Twitterが日本でサービスを開始したのは2008年。それ以降、さまざまなソーシャルメディアが登場していますがTwitterは日本において、SNSが一般化するきっかけとなったサービスだと言えます。読者の方の中にはすでに公式アカウントを運用している、あるいはプロモツイートに出稿をしたこともあるという方もいるかもしれません。
連載3回目ではTwitterをいかにビジネスシーンで活用していくか?Twitter広告の特長とターゲティングの独自性などを紹介します。
無料から始められるTwitterのビジネス活用
Twitterのビジネス活用には2段階あります。まずは、オーガニック(無料)の活用で、無料で開設したアカウントからフォロワーに対してリアルタイムに情報を発信していくというやり方です。ある程度の規模のフォロワーを抱えるアカウントであれば、フォロワーのリツイートなどにより、フォロワー以外への拡散効果も期待できます。
次の段階がTwitter広告(有料)の活用です。フォロワーと言えども、気になる企業の投稿を24時間見ているわけではありませんし、オーガニックだけではリーチできない層もあります。Twitterをより積極的にマーケティングの成果につなげていく上で「有料の広告を活用する」という選択肢もあるのです。
Twitter広告の特徴としては、
- GoogleやYahoo!と同様のオークション型有料広告。広告コンテンツ・掲載方法に関する各種設定を、各広告主が行うことができる。
- 広告は、ツイートの形でユーザーのタイムライン上に現れる。
※Twitterのインターフェイス上に、特別な「広告枠」が設けられているわけではない。
※広告であることが明示される。 - 他社の広告と一緒ではない、単独の露出である。
※一部例外あり。
といったものが挙げられます。
新しいクライアントの中には、検索連動型広告とは違って単独の露出になることを知らず、お話しをして「単独の広告なら……」と前向きに検討していただけることも多いですね。検索連動型だとユーザーには比較検討できるというメリットがありますが、出稿サイドから考えると、他サイトとの競争や運用の手間などの点から躊躇する企業も多いようです。
また広告活用に際しては、Twitterならではのターゲティング機能も特長のひとつです。
他のSNSではデモグラフィック属性を用いたターゲティング機能を提供していますが、Twitterでは、ユーザーの興味・関心が軸になっています。
Twitter広告でのターゲティングは、360以上あるカテゴリーから興味関心を元に行います。また、ユーザーがフォローしているアカウントや検索したキーワード、ツイートされている内容(ワード)などからもターゲティングを行います。さらに、アクセスした端末の種類などからもリターゲティングが可能です
通常のターゲティングは、大きなカテゴリーを設定し、そこから予算に合わせて、対象を絞りこんでいくと思いますが、Twitterでは、小さなものから円をプラスしていくようなイメージになります。例えば、「クルマが欲しい」とツイートし、かつ自動車メーカーのアカウントをフォローしている、といったデータから、自動車の購入意向を持った消費者を見つけ、アプローチすることが可能となるのです。
次回は、独自のターゲティング設定を中心に、Twitter広告が提供できる価値をより具体的に紹介していきます。