セイコーホールディングスは14日、同社が掲げるグループスローガン「時代とハートを動かすSEIKO」を表現するブランドミュージックビデオ「Art of Time」を公開した。
写し出されるのは、セイコーの機械式腕時計に実際に使用されている47種1200ものパーツや、時計をつくるための工具を組み合わせた、精密な”ピタゴラ装置”。これに、熟練時計職人の繊細な指先の動きが加わることで、仕掛けが次々と展開していく。企画が立ち上がってから、数え切れないほどのテストを経て、ムービーが完成するまで丸1年。撮影にかかった時間は3日間・70時間にもおよんだという。1カット撮影にこだわった映像は、時計の“心臓”とも言えるパーツ「てんぷ」が職人の手によってボディに収められることで幕を降ろす。
ひとつの時計には約200のパーツが使われており、そのすべてが組み合わなければ動き出さない。このムービーでは、時計に命を吹き込む職人の技術の粋と、一つひとつのパーツの美しさを堪能することができる。楽曲は、グループCEOの服部真二氏が作曲を手がけ、グループ社員から募った歌詞を、アーティストのやくしまるえつこさんが歌い上げた。
国産機械式腕時計を代表するブランド「グランドセイコー」が誕生から55周年を迎えるなど、セイコーにとって大きな節目の年となった2015年。これを機に制定されたのが、前出のグループスローガンだ。「常に時代の一歩先を行く」という創業以来の経営姿勢と、「お客さまの感性に訴えたい」という同社の新たな思いを表現したものだという。
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このスローガンのもと、スポーツと音楽の二つの文化活動を通して、人々の心に訴えていきたいとしており、今回のビデオは音楽によるブランドコミュニケーション活動の一環として制作した。「Art of Time」というタイトルには、「時に音楽を乗せて、人々に豊かな時間を提供したい」という思いが込められている。
セイコーホールディングス ブランド推進二部の担当者は、「世代を超えて『ワクワク、ドキドキ』する時間を分かち合い、感性的な価値を感じていただきたいと考え、さまざまな取り組みを進めています。クリエイティブには、物質的な価値だけではなく、『遊び心』などの精神的な価値も発信し、Webメディアで話題性を喚起することを期待しています」と話す。
なお、スポーツ領域では、2015年2月にFC東京とのスポンサー契約締結を発表。所属選手をCMキャラクターに起用するなどの具体的な動きがスタートしている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+AOI Pro.
- CD
- 山本渉
- ストラテジック・プランナー
- 天野和洋
- コミュニケーション・プランナー
- 越智一仁
- AD
- 高橋優
- C
- 武田さとみ
- PR
- 大森崇、齋藤卓夫、吉田宗太
- AE
- 丸島一恵
- デジタルコーディネーター
- 寺島加奈
- PM
- 稲田慎也
- 演出
- 髙橋圭
- 撮影
- 安藤広樹
- カラリスト
- 長谷川将広
- 照明
- 重黒木誠
- 美術
- 河野梓
- しかけ
- 茅沼光明
- 編集
- 宮田裕一、小船清次(オフライン)
- コンポジット
- 宮田裕一
- MA
- 藤田ルリ子
- メイキングディレクター
- 小船清次
- Webデザイナー
- 平元義夫
- 作曲・編曲
- 河内結衣、斎藤茂彦
- 歌唱
- やくしまるえつこ
- 音楽プロデューサー
- 内山雄介
- 作曲
- 服部真二
- 作詞
- セイコー社員
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