「紙」編集者の逆襲 — メールやLINEが主流の時代だからこそ「手紙」が最強

新たにスタートしたコラム「『紙』編集者の逆襲」。Web全盛時代に、「紙」出身の編集者はどのように真価を発揮し、進化していくべきか。幻冬舎の見城徹社長やホリエモンこと堀江貴文氏など、数々の大物著者から信頼を寄せられる若き編集者が、実体験をもとにした具体的かつ実践的なノウハウを紹介していきます。

人間関係の突破口

画像提供:shutterstock

初回は、「紙」編集者の伝統技法「TEGAMI」について語ろうと思います。

出版社のデスクに行くと、必ず誰かしら手紙を書いています。「いまどきのWeb編集者さん」は、なんでそんな効率の悪いことをしているんだと、ケラケラと笑うでしょう。メッセンジャーやLINEを駆使し、メールですらダルいと思っている方も多いと思います。でも、そんな時代だからこそ、「手紙」が輝きを増すのです。

僕も普段は、メッセンジャーやLINEで8割がた仕事をしています。作業的な仕事は、当然サクサクとこなしたほうがいいに決まっています。ですが、「相手の感情に訴えかけたい」「深い人間関係を築きたい」という場合は、手紙以上に効率の良いツールはありません。

僕はもともと、エッジの立った起業家の本を作りたいと思っていました。今では、その代表格である、幻冬舎の社長 見城徹(双葉社時代から担当)をはじめ、堀江貴文さんなどを担当しています。が、当たり前ですが、編集者になった当初は何のツテもなく、どうすれば、そういった人と出会い、深い関係を築けるのか、見当もつきませんでした。

当初、僕はサッカー雑誌の担当だったので、サッカー好きのサイバーエージェントの藤田晋社長に取材依頼をしました。なので、僕が編集者になって初めてインタビューした人は、藤田さんでした。

次ページ 「インタビュー後、すぐにしたこと」へ続く

次のページ
1 2 3
箕輪 厚介(編集者)
箕輪 厚介(編集者)

1985年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、沖縄県の瀬底ビーチリゾートに内定するも入社前に倒産。就職浪人を経て双葉社に入社。ギャルファッション誌『エッジ・スタイル』の広告営業として、商品開発やイベントなど幅広く仕掛ける。2013年にはネオヒルズ族とのタイアップ企画『ネオヒルズ・ジャパン』を創刊。発売日に与沢翼が書類送検されるも即完売。Amazon総合ランキングで1位を獲得。2014年から編集部に異動。『サッカー批評』の副編集長をやりながら、『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文(共にAmazonビジネス書ランキング1位)などを手掛け、2015年に幻冬舎に入社。

箕輪 厚介(編集者)

1985年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、沖縄県の瀬底ビーチリゾートに内定するも入社前に倒産。就職浪人を経て双葉社に入社。ギャルファッション誌『エッジ・スタイル』の広告営業として、商品開発やイベントなど幅広く仕掛ける。2013年にはネオヒルズ族とのタイアップ企画『ネオヒルズ・ジャパン』を創刊。発売日に与沢翼が書類送検されるも即完売。Amazon総合ランキングで1位を獲得。2014年から編集部に異動。『サッカー批評』の副編集長をやりながら、『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文(共にAmazonビジネス書ランキング1位)などを手掛け、2015年に幻冬舎に入社。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ